働き方・ワークスタイル

独立して9年目!複業というキャリアをふりかえってみた

大学を卒業して社会に出る前に、就職活動をして内定をゲットする。大多数の学生が、多少の疑問も抱えつつも、周りのみんなが同じ方向へ歩いていくので、「就職」の選択をしてしまう。というかそれ以外の選択肢がとてもリスクあるように見えるのが今の日本。

 

僕が大学を卒業した2004年当初から、この社会の空気みたいなものがあんまり変わってないように思うのだけど。あえて言うなら、今の学生の方が「親からの意見・意向」に強く影響を受けているようにすら感じるのだけど。

 

2004年、アルバイトとして社会人になり、途中正社員や契約社員も経験しつつも、2009年に独立してもう9年になる。働き方はと言えば、今話題の(?)フリーランス。福岡テンジン大学というソーシャル大学の学長もしているけど、自分の中ではフリーランスとしての「複業」のうちの1つでもある。

 

そんな複業フリーランスとして9年目を迎えるので、ちょっとキャリアを振り返ってみようと思う。

 

ちなみに2年前にも振り返ってみたし

 

 

1年前に4年間を週2日勤務で仕事をしていた北九州市立大学の教員の仕事も、ふりかえってみてるんだけどね。

 

この1年間の複業具合

  • カエルメディア代表として、広告企画・制作の仕事
  • 福岡テンジン大学の学長として、営業・企画・
  • 九州産業大学で「ビジネス入門」の講義(15回分)×3本の計45回の非常勤講師
  • 北九州市立大学で月に1度のプロジェクトベースドラーニングの特別講師
  • 福岡市科学館を拠点に教育機関や企業等とネットワークを構築する仕事
  • WeLove天神協議会のコミュニティWG長として、会議・企画などの仕事
  • 夜明の里カメミツ(株)の社外社員として、販促・広報・WEB等の仕事
  • NPO法人タウンモービルネットワーク北九州のアドバイザーとして営業支援の仕事
  • グリーンバード北九州チームのリーダーとしてコミュニティマネージャー的な
  • その他、講演やファシリテーション関連の仕事

 

こんなことになってた。上記の最初の「カエルメディア」の仕事と、最後の項目「その他~」のところ以外は、1年間を通しての仕事なので、定期的な会議があったり作業があったり、内容は多種多様なんだけど「毎月これくらいの関わり方で、これくらいの仕事」みたいな感じになってた。

 

これ以外にも期間限定のプロジェクトで福岡市と一緒にやっている「中高生・夢チャレンジ大学」や、任期が2年の「福岡市博物館協議会委員」とか、もある。

 

2017年度の最初は、もう事業としては2016年度で終わっていた「ふくおかのれきし絵本プロジェクト」としてプロジェクトリーダーをし、その名の通り福岡の歴史を絵本にして完成させたのが2017年3月末。だから、自分でプレスリリースをつくってメディアに配信したり、メディアキャラバンをして広報活動もしたので、けっこうメディアにも取り上げてもらったりもした。

 

複業には縦軸と横軸がどうやらある

実はこんな働き方になってきたのは2013年からで、そのキッカケはやっぱり北九州市立大学の特任教員(週2日の勤務)だったんだなぁと思う。最初「フルタイムでお願いしたいのですが?」と言われたけど、物理的にムリだと思ったし、週5日も北九州に通い夜も毎日遅くなるので、なんとか内部で調整してもらい週2日になったんだよね。

 

本来、フリーランスってその「スキル」を切り売りしている印象があって、たいていそのスキルって「特定の業種の特定のスキル」であることが多いよね。WEBデザイナーとか、システムエンジニア、とか。中には営業マンとしてのフリーランスもあるらしく、ここ福岡では会ったことないけど、それでも「特定の業種」での営業フリーランスだった。

 

だから特定の業種の中で、「あの人はスキルが高い、仕事が早い、質が高い」という縦軸の評価が、その人のフリーランスとしての評価というか、金額になったりするんだろうけど。でもそれ以外の仕事は相談もあんまりないし、なにより「その業種以外の人とのネットワーク」は広がらないのが当然のようらしい。つまり縦軸の評価が基本ってことね。

 

そう思うと、僕はこの本来の筋からいろいろズレてる。ズレてるどころじゃない、教育業界からNPO業界、地域活動やエリアマネジメント、広告業界もあれば通販業界もあり、いったい「何屋さんで、何の仕事ができる人なの?」となる。これってきっと、複業でいう横軸なんじゃないかな?

 

僕の複業としての武器は「多様なネットワーク力」

思えばこの福岡150万人規模の都市で、ここまで横軸を持ったフリーランスの人、知ってる限りではいないことに気付く。まだ出会えていないだけかもしれないけど、自分が関わるいろんな業界にそれぞれ「名前が広がる人」っているんだけど、複数の業界またいで名前聞く人って・・・いるのかなぁ?年齢が上の方の人にはいるにはいるけど。

 

一見、この「何屋さんで、何の仕事ができる人なの?」がわからない僕、毎月ひっきりなしに何かしらの相談が持ち込まれ、そのうちのいくつかが仕事に繋がったりもするから不思議。

 

例えば、青年会議所のプロジェクトリーダーが事業の相談に来たり、県外から行政職員と自治会長さんが相談に来たり、東京から福岡進出を狙う地域系アプリの経営者から相談が来たり、中にはシェアバイク事業を福岡で立ち上げたい!という相談も数社来たのが2017年。そうそう、「福岡市が地方最強の都市になった理由(PHP研究所)」の著者・木下斉くんからの相談もその1つ。

 

僕の「思考としての武器」は、この多様なネットワークから入ってくる情報をもとに、これまで繋がっていなかったものを繋げて「アイデアにする力」だったり、この人を紹介すれば解決しそうだ、という解決への最短距離が見えたり、どんな人を巻き込んでいけばプロジェクトとして効果が出そうかが見えたりする「着想」。

 

そう、この「着想」の土台になってくれてるのが、複業としての横軸になってる「多様なネットワーク」であることに、この1年明確に気づくことができたんだよね。

 

なので、この数年増えてきている相談に

 

  • 人材採用を手伝ってほしい、こんな人を紹介して
  • 事業展開の頭の整理に、話を聞いてアイデアが欲しい

 

というもの。

これって今からの世の中、とても価値が上がっていきそうなものなんじゃないか?と思っているので、2018年度はそんな仕事を意識して増やしていきたいな。2017年度で終わってしまう仕事もあるけど、複業だと柱が何本かあるので、1~2本無くなっても立っていられる、というのも強みだよね。

 

そしてこの春からは「企業と社会(公)との物語の橋渡し役」の仕事、いわゆるパブリック・リレーション(PR)の仕事をもっと勉強したいと思い、福岡では右に出るものがないくらいPR業界でポジションを築いているキナックス・ホールディングスの門をたたきまして・・・。給料もまだない、定期の仕事もまだない、通勤も一応はしなくてもいい、という社員に!(どんな社員だよ)。今のところ会長に2回も寿司ランチごちそうになって、いろいろアイデアを出したのみだけど。

 

ということで、こんな「多様なネットワーク」が武器をさらに強化していくために、これからも来た相談はまず全てお話を聞いていこうと思う。何より、話を聞くだけで「思考の幅」がけっこう広がるインプットの時間に十分なってきてるので~!

 

相談があればお気軽にお待ちしております★



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