ファシリテーター

元岡豊年まつりがワークショップ導入で何を生んだのか?

少し前になりますが2017年6月25日(日)に、福岡市西区の元岡校区に呼ばれてファシリテーターをしてきました。毎年元岡で秋に開催される「豊年まつり」の実行委員会が夏前に立ち上がるため、その一発目の会合で研修会と懇親会があるのですが、4年連続で呼ばれました。

 

僕が研修会でファシリテーターをやり始める前はどうだったのかわかりません。しかし一発目の研修会で「ワークショップを導入したい」「祭りからまちづくりをしたい」という要望をいただいてから、その目的になるべく沿えるように講話+ワークショップのプログラムで4年間やってきました。

 

住民の繋がりと対話から生まれる新しいアイデア

毎年の実行委員会はそもそも、各町内の委員になった人のため当番制。初めて委員になった人は勝手もわからないし、豊年まつりがどうやってできていくのかもわかりません。だからこそ一発目の研修会では、「人と人が繋がること」と自分たちが住んでいる元岡がこうなってほしい・こうしたいという「対話」がとても重要だと考えています。

 

そうやってデザインした“場”から、「豊年まつりばこうしたい」「祭りだけじゃなくて、元岡はこうないといかん」みたいな声がたくさん上がります。例えこの“場”でこたえは出なくとも、元岡が自分事になっていくことがとても重要、そしてそれを「言葉にする」ことで皆さん前向きになり、そのテンションのまま懇親会へ突入です!

 

このブログでも昨年(2016年)の豊年まつり実行委員会研修会で「元岡豊年まつり音頭」が地産地消で生まれたことを紹介しました。

関連記事:元岡の地域力がすごい!祭りとワークショップをまちづくりに活かす

 

2017-0625a

この2年間は研修会後の懇親会で、元岡豊年まつり音頭が踊られている!

 

新しいアイデアを実行し、形にできる地域力がある元岡は、僕が知る限り福岡市内でも飛び抜けているモデル地域ではないかと。自治会も公民館もPTAも、地域のそれぞれの役員も、そして小学校から中学・高校と、さらには九州大学の大学生までがごちゃまぜになって語り合える場を持ってるなんて。

 

元岡豊年まつり音頭が地域に根付きだした!

そんな中、昨年完成した「豊年まつり音頭」が今年はさらに進化してました!というか、地域に一気に根付きはじめてます。なんと、小学校の運動会のいちプログラム化されてて、豊年まつり音頭のときは学年も関係なく、小学生も関係なく地域の方々が混ざれるというもので、参加したい人だけが参加する、という形で行われたようで、それはそれはすごい光景だったそうです!!生で見たかったなぁ~

 

まつりの実行委員会の、ワークショップで出てきたアイデアを地産地消でカタチにして、かつそれが小学校運動会のプログラムになるって・・・すごい!!

 

しかし今年は悲しいお知らせもありました。僕が研修会でファシリテーターとして関わりだした一番最初の年に「豊年まつり音頭ばつくって、みんなで踊りたかー!」と発案した方が、今年はお会いできなかったことです。亡くなられてたのです。

 

昨年お会いしたときは、「豊年まつり音頭ができて良かった~」と言っていたのに。確かにすでに元気なさそうだったんですよね。。。

 

ただ、その方の元岡への愛から出たアイデアを、地域は形にして遺すことができ、かつ次世代にバトンタッチできるように浸透させていってます。こんなすばらしい地域があっただろうか。

 

僕はファシリテーターとして関わったのみで、演出もしてないし、道しるべを示したりもしてません。もともと実現できるだけの地域力がある地域だったんだと思います。たまたまタイミングが合っただけで合致したに過ぎないと思っています。

 

そして2017年、今年の元岡豊年まつりの日程は、2017年10月25日(土)です!

(自分はテンジン大学の日だから行けるんだろうか・・・)



関連記事

  1. これを伝えたい!をワークショップの形で

  2. これからの“繋がり”はどうなる?都会と地方で違う活かし方

  3. 地域活動と大学教育の最新事例はここまできてる

  4. チキン南蛮はマーケティングを超えた商品力を持っている

  5. ファシリテーション研修~人と人、人と地域、人と街をつなぐデザイン~

  6. 唐津をまちあるき!「歩唐(あるから)」のサイトが完成

  7. 福岡の女性がキレイと言われるワケ!?

  8. これからの地域づくりと社会教育施設はどうあるべきか?

福岡の歴史絵本をつくりました