歴史好きな女性のことを略して“歴女”。この言葉が出てきてもうけっこう経つ気がします。関東・関西ではさすがに人口も多いので、歴女のコミュニティやイベントがあるようですが、ここ福岡では聞いたことがない!しかし福岡は20・30代の女性の人口比率が政令市の中で最も高いのに!
キッカケはテンジン大学の授業から
2年ほど前に、福岡市内にある歴史スポットを「当時の人になったつもりで巡る」という、タイムトラベラーの授業を企画しました。これはそもそも、若い世代で「歴史」とかにそこまで興味なく、福岡の歴史情報に触れる機会も乏しい人たちに、いかに関心を持ってもらえるか!ということで、僕なりのこだわりがありまして、「歴史」という言葉を使わずに告知・集客をするという企画です。
授業のタイトルは「休日のタイムトラベラー」で、サブタイトルに毎回行くスポットにちなんだものを付けています。例えば、過去3回「福岡城」へ行き、まちあるきをする授業を企画しましたが、いずれも告知では「歴史」「福岡城」という言葉を使っていません。
■休日のタイムトラベラーシリーズ“福岡城編”
こうすると何が起こるか?今まで福岡の歴史にほとんど触れたことのなかった人が参加してくるんです。しかも半分以上は20・30代の女性!上記3回の授業で、福岡城天守台跡に行ったことが“ない”と回答した人も約60%もいるという!そうです、僕は福岡の歴史をツタエルためにこのような企画をしているのです。
参加した女性たちの反応は?しばらく経つと、参加していた女性に会うたびに「またタイムトラベラーしてください、めっちゃおもしろかった!」と。そして、ジワジワと「歴史っておもしろい!」と言い始める女性も出てきて、おっ!これは女性に絞った歴史エンターテイメントイベントいけるのでは?と思いついたのがキッカケです。
福岡に歴女ブームが来るかも!?
この「歴女サミット」ですが、企画は「テンジン大学」と「官兵衛の実行委員会」で協力してやりましたが、主催は福岡市中央区。実は中央区の「まちの魅力再発見事業」としてやっています。このイベント単体ではたぶんアウトな予算の使い方ですが、事業の趣旨は「歴史講座+まちあるき+ワークショップ」を複数回実施し、さらに中央区内の歴史スポット・魅力を発信したりまちづくりに活かすための「検討」「提言」などを行う、というものなので、歴女に的を絞ったエンターテイメント性のあるイベントを「初開催」することで、どれくらいの人たちが関心を持ってくれるか?ということで企画したのでした。
当日は運営スタッフ10名ほどがおもてなしをしますが、もちろん!普通の格好ではおもしろくありません。そこでスタッフには「足軽」と書いたTシャツに、テンジン大学てづくりの「陣笠」を被っておもてなしさせていただきます!こんな感じで。
(左から2番目は、母里太兵衛の末裔・母里市兵衛忠一さん)
会場の大きさにより限定100名で、当日も受け入れるつもりですが事前申込した方を優先入場させることにしており、すでに70名を超えています!!7割は女性!!今後さらにフリーペーパー、もしかしたらテレビも?取材に来るかもしれなくて、福岡の歴女ブーム、来るかもしれません!!テンジン大学では20代女子がキャプテンを務める歴史サークル(名称仮)が誕生してますので、そのお知らせはまた後日に。