※画像出典:福岡市画像検索サイト「まるごと福岡・博多」より
Twitterに突如流れてきた「福岡の女性最強説」。
なんだこの「福岡の女性最強説」は(笑)
(オレも福岡の女の子はカワイイと思う)
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) January 4, 2019
なんだなんだと眺めていたら、どうやら「九州男児はサイテー」という言葉と対義的に「福岡の女性は最強」になっているようです。構造的にはこうです。
・他地域の女性が福岡へ行くと、男性が家事育児せず威張ってる
・福岡の女性が関東へ行くと、男性が紳士
・福岡へ行くと、女性のキレイな人の確率が高い
・福岡の女性は、気も利いてステキすぎる
このような話題で盛り上がっていたので、すかさず自分もツイートしました。
残念ながら九州男児サイテー説を裏付ける数値は多く、育児家事する時間は都道府県別で福岡県は最低、人工妊娠中絶率もトップクラスです。
— 学長 of 福岡テンジン大学 (@tenjin_univ) January 4, 2019
福岡の女性がキレイなのは、九州中から集まることと、競争率も激しいからなのか、美容室の人口比は高く、歯医者の数も多く、美容に使う月平均の金額も高い都市です。
— 学長 of 福岡テンジン大学 (@tenjin_univ) January 4, 2019
ただし、ここで間違えてはいけないのは「九州男児」の範囲が、おそらく九州アイランド全男性を代表したワードになっているため九州の人口約1,300万人の約半分(男女比わからなかったので)くらいが対象になる。一方で「福岡の女性」というのはおそらく「福岡市で見かける女性」という意味合いにかなり近そうだ。
そして自分のツイートの男性をdisったものは「福岡県の男性」で、女性を賛美したものは「福岡市の女性」なので範囲が違うんですけどね。
とは言え「福岡出身の女性」という文脈もあるので、いろいろ記事やデータを引っ張ってきて「福岡の女性はなぜキレイなのか」を検証してみたい。
福岡出身の女性がキレイ説
キレイにはいろんなキレイがあると思うので、まずは言葉の分解から。
・顔立ちが整っている
・目が大きく二重
・スタイルが良い(身長と体重の関係?)
「キレイ」や「美人」や「かわいい」などの表現に影響を与えそうな3つの項目で考えてみる。ちなみに、自分は生まれてこのかた37年福岡市出身で、一度も出たことはなく、福岡を出て行った学友たち(♂)の多くが「福岡がやっぱり一番キレイな人が多い」というコメントを帰省のたびに言う。さらに福岡県内のエリアで行くと、筑後、とくに久留米出身のキレイな人の率は圧倒的に高い印象が個人的にある。
ところが「福岡県出身の女性」なので、現時点で県内在住者も県外在住者も含めるので、とても検証ができないことに今さら気づく。
ということで割と統計データが見つけやすかった「スタイル」。身長と体重の都道府県別のランキングでは、福岡県が2003年に発表した17歳時の女性の身長と体重の平均は、身長が全国平均より0.5cm低い157.4cm。体重が全国平均より0.7kg低い52.7kgで、福岡県は何の特徴もなく中位。うーん、じゃあ胸のサイズ感か?と検索してみると「LOVE COSME」というサイトの日本おっぱい地図にたどりつき、こちらも特徴なく。
じゃあ顔立ちや目の大きさや二重は?と、こちらはやはり統計データに出会えず、そのかわりこんなものを見つけた。
九州地方の一般的な形質。
・縄文の遺伝子は薄い。朝鮮半島南部と琉球の遺伝子は強い。
・九州北部は色白。南部は気温の関係で褐色の肌も多い。
・髪質は基本ストレート。
・髭・体毛は地域差があり、山間部ほど毛深い傾向がある。
・汗腺がよく発達している。とくに九州南部は顕著である。
・北部は過短頭(頭の前後が極端に短い)が多い。南部は短頭。
・手足が、朝鮮半島南部・琉球などと同様に未発達(短い)。また顔が極端に大きいなどの特徴がある。
・身長がそれほど高くはないが、骨格はよく発達している。特に蝶形骨と頬骨、眉上弓の発達が顕著である。
・顔が東山地方・東海地方同様に角張っている(エラが張っている)。顔に余白が多いなどと評されることも。
・酒に強い地域が多い。福岡県
・朝鮮半島南部と琉球の遺伝子が6:4の割合で混じっている。
・顔は整った者も多いとされる。体型は日本一足が短く顔が大きい地域という学術調査がある。
・プライドが高いと評される県民性であるらしい。
福岡にいる女性がキレイな理由「データ編」
さて、ここからが本番です。福岡県出身の女性がキレイな理由は、例えキレイな人が本当に多かったとしても統計データでの検証がたいへん難易度が高かった一方で、「現時点で福岡にいる女性がキレイな理由」は間接的にでもデータがたくさんあるのです。
そのデータによる記事の中でも、よくまとまっているのが天神経済新聞のこちら
以前から、美容室の激戦区と言われている福岡だが、新規出店は現在も続いており、中央区はもちろん、東区、西区など福岡市内全体を見ても、独立した個人の美容室が増加している傾向にあるという。
福岡市の広報サイトでもある「FUKUOKA FACT」からも
画像引用・出典:カワイくなれるお店が充実!- 女性人口に対するサロンの数 –
同じくFUKUOKA FACTからのこちらの記事も見逃せない。
こころも からだも 満たしたい!- 女性人口に対するヨガ教室・レストラン・婦人服店の数 –
さらに歯科医院の人口比も福岡都市圏は高い。人口10万人あたりの歯科医院数の全国平均が約54に対し、福岡県の平均は約60、さらに福岡・糸島圏では約67で、神戸エリアが約62、札幌エリアが約61と比較しても高い。(東京都23区は域外からの歯科通院も多いからかケタが違うので比較せず)
出典:地域医療情報システム(日本医師会)
ということで、美容にかける金額が高い、美容室の数や、婦人服の店の数、サロンの数、歯医者の数など「女性を魅力的にする商売」が非常に発達していることが伺えます。
ここにさらに輪をかけるのが「若者の女性人口比率」でしょう。20代における男女の人口比で、女性の人口の割合が最大の政令市は福岡市(男性より女性の人口がどれくらい多いかの割合)。
※出典:日本政策投資銀行レポート「若年男女人口比からみえる福岡市のすがた」(PDF)
ようするに福岡市では「キレイな女性の割合が高い」のに、その人口も多いという特徴があり、それを目撃した日本全国の男性陣が総じて「福岡の女性はキレイだ」と思ってしまうようです。
福岡にいる女性が「印象をよくする武器を持ってる」かも?
通常、このような検証を行う場合は統計データをもって比較検証していくのが最初の手順かと思うんですが、ここにデータ化されてないけども、いくつかの統計から導き出される仮説をもとに、「福岡の女性がキレイな理由」を紐解いてみたいと思います。
こちらは(財)福岡アジア都市研究所「データで語る福岡の今・未来」(2011年専門研究員・山下永子)より、福岡市中央区における小売業従業者数の男女人口です。データが2007年までしかありませんが、この後に福岡パルコ開業+増床も加わり、天神西通りの大型路面店も次々にOPENしていることから、現在はおそらく女性の従業者数は2万人弱くらいと推定できそうです。
そして既出である女性人口1万人あたりの「レストランの数」や「婦人服店の数」が日本の大都市(東京都23区含む政令市)の中で1番多いということから、「接客業に従事している女性」の割合がとても高いことが伺えます。
2018年の中頃、海外でのビジネス経験もあり、現在糸島市在住でもあり福岡都市圏の不動産投資などを行っている経営者が豪語していた言葉が引っかかります。
「福岡は接客業における女性のコミュニケーションの質が高い。居酒屋でもレストランでも、笑顔で『これがオススメですよ』という一言もよく聞くし、やりとりの中で一品多く注文してしまう。世界いろんな国をまわったが、福岡はその質が高い。」
ここに他都市にはない福岡女性の最大の特徴かもしれない「笑顔の使い方」もしくは「愛嬌」というものも加わり、印象がとてもより強く残すことができている可能性を提唱したい。
ということで福岡の街の「特徴」について、日々調べまわっているので引き続き調査していきたいと思います。
福岡がどのような街か気になった人はこちらも。