ファシリテーター

対話型イベントの内容を可視化!グラフィック・レコード

残念ながら「グラフィック・ファシリテーション」を学んだりもしていないし、本を読み漁ったわけでもない。ファシリテーションをする現場は多いし、そんな場を設計することも多いけど、「グラフィックをしながら」はやったことないし、いまだにできるとも思っていない。

 

参加者の多様な発言を整理しながらホワイトボードや模造紙に落とし込み、さらに問いかけもしながらファシリテーションするって、バケモノなの?そんな脳みそは持ち得ていない。

 

最初は打ち合わせメモをグラフィック化

もともと習字には通っていたけど、高校生以降は人に見せる字を意識して書く機会などなく、まぁ汚い字になっていったと思われる。2009年に独立してから、打ち合わせを「筆ペン」でメモするようになり、打ち合わせ内容で重要なことは、「事象を文字で記録すること」ではなく「全体像を把握して目的・目標、そして自分の役割を明確化すること」。それに気づいて以来、打ち合わせのメモが少しずつ「絵」のようになっていった。

 

(けっこう前の打ち合わせメモかな?)

 

次第に、セミナー・講演などを聞いたりしたときも、断片的な文字で記録をとるより「この人が言いたいこと・大事なことはこういうことか」を絵にして理解するようになっていった。いわゆる「図解」。

 

不思議なことに、断片化された文字より絵にしていく方が理解が進み、新しいアイデアや何が足りていて・足りないのか、も見えやすくなった。すると、どんどん仕事における打ち合わせのクオリティも上がり、多様な相談が持ち込まれる機会も増えた。

 

まずは見様見真似でグラフィックレコードから

2017年12月に福岡テンジン大学のスタッフで、今では鹿児島県甑島に拠点をうつしたせきちゃん。彼女は現在、鹿児島県内ではトップクラスの腕利きグラフィックレコーダー。

アラワス せきこの可視化グラフィック

 

せきちゃんに久々に福岡テンジン大学のスタッフミーティングに来てもらい、グラフィック化することの“楽しさ”“意味・意義”を感じてもらうことをやった。

 

それ以来、自分もグラフィックレコードからいろいろ始めよう!と思い、できそうな機会があればとやってみた!

 

 

できているかどうかはわからない。わからないし、せきちゃんの「イラスト優位」なグラフィックには到底およばない。自分は文字ベースで、イラスト化する力がまだまだないことがよくわかった。

 

くるめぐらし会議vol.2でグラフィック・ファシリテーション

それでも「あのホワイトボードに書いて、みんながわかりやすく見れるやつ、やってほしい」というオーダーもあり、2018年7月18日(水)に開催された「くるめぐらし会議vol.2」にて、ファシリテーションも少し交えた「グラフィック・レコード」をやってみた。メインの司会進行役がいるので、比較的描くことに集中できた。

 

 

イベントの中で、登壇者はどんなキーワードを出したのか、参加者からどんな意見が出たのか。そしてこのイベントでは結局どんなまとめになったのか、を可視化することはできたと思われる。

 

でも、これで司会進行役もいないファシリテーター兼務だったら、全然できる気がしない!(笑)世の中の、グラフィック・ファシリテーターってやっぱりバケモノなの?



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