どんな体験がヒトを成長させるのか?

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2月26日・27日とホンモノの大学の特任教員をしている仕事として、新潟まで出張に行ってきました!の第1弾。26日(木)は、新潟青陵大学で開催された産業界GPという、「産業界のニーズに合った人材を大学でどう育てるか?」というのの、意見交換・事例発表に出席しました。

 

今回の産業界GPには、岡山大学(国立大学)、長崎大学(国立大学)、徳島市民活力開発センター(NPO)、新潟青陵大学(私立大学)、そして、僕の発表の北九州まなびとESDステーション(文科省大学間連携共同教育推進事業)の発表がありました。他にも、新潟大学(国立大学)、新潟薬科大学(私立大学)、長岡造形大学(公立大学)が出席しておりました。

 

 

SL:サービスラーニング&PBL:プロジェクトベースドラーニング

いま、大学教育の現場ではいろんなことが大きく揺れていることを再認識しました。サービスラーニング(SL)やプロジェクトベースドラーニング(PBL)という言葉をご存じでしょうか。地域活動やボランティア、公共サービスなどに従事することで、そこで得られる体験や情報や結果をもとに、どのような気づきや学びがあったかを振り返るという一連のものを「サービスラーニング」、課題解決や地域&社会活動、経済活動も含めてチームを組んで体験し、どのような気づきや学びがあったかを振り返る「プロジェクトベースドラーニング」という教育の手法です。

 

今回の発表内容の多くが、この2つの手法を使った事例がほぼメインとなっていました。従来の「講義室で先生がしゃべり、黒板に書かれたものをノートに書き写し、テストをして単位を取る」という大学の講義では決して学ぶことができないことが、社会に出て一番求められるようになっているからです。それは「コミュニケーション能力」。もう10年以上、経団連会員企業の「採用選考にあたって重視した要素」で第1位になっているのが「コミュニケーション能力」。

 

この2つの教育手法は、なぜ今の大学教育にどんどん取り入れられるようになっているのか?答えは「コミュニケーション能力」を鍛えるに適しているから、ということになると思います。その理由は明確で、大学生はその人間関係の幅がやはりまだまだ限定的です。同じ大学の友人、ゼミの先生、バイトの仲間や先輩・上司(店長)。これでは個人プレーはある程度学べても、チームワークで期限や納期がある「仕事」をやるという体験が乏しかったり、年齢も職業も価値観も違う人と意見を交換し合い、物事を進めるという体験が乏しいからでしょう。SL&PBLはこれらのことを体験するにはうってつけ、というワケです。

 

 

教育手法でどこまでヒトは成長するのか

自分が高校生のときには、「あの大学はどうだ」「あの地方の大学はどうだ」「あの地域には行きたくない」「あの地域なら言ってもいい」なんて言いつつ、やはり地方とは言え国立大学の壁はそれなりに高かったです。ところが10年後にはそんな大学の先生たちと肩を並べて、大学生の教育について語り合っているというのが不思議で仕方なかったのですが。

 

大学を卒業した頃から参加している12年目のグリーンバードや、まもなく5周年を迎えるテンジン大学、そして特任教員としても2年経ちますが、いろんな社会人や学生を見てきて、どんな体験がヒトを成長させる・伸ばすのか?というのは、自分なりに「こうじゃないかな?」というのがあります。

 

とは言え、数値化したり統計がとれているわけではないので、間違っている&最適ではない可能性はありますが、今のところ感覚知として「こうだろう」というのがあります。

 

短期間であれば「明確なゴール」を示し、モチベーションを高めてあげてとにかくやりきる。これに尽きます。これは意外に難しくない。難しいのは長期間に渡って、学び続けモチベーションを維持することができる方法です。これは例えどんな教育手法でも、難しいのでは?というのが僕なりの結論です。

 

SL&PBLも教育手法としては優れていますが、長期間になると「ゴールの設定が難しく」「なぜそれをやるのか?」という問いも生まれ、「モチベーション維持」が難しくなってくるのです。

 

5つの機会がヒトを成長させる!

断言します。過去11年間の社会人生活で、会社での部下を持った経験は一度もありませんが、インターン学生から、ボランティア組織の社会人、大学生、高校生、などを長期間(複数年)に渡って見てきた中でですが、短期的な成長ではなく、長期的な成長を遂げる人の共通点はこれだな、と感覚的に思っているものがあります。

 

・同世代の活躍を継続的に見る機会

・悔しい思い、体験をする機会

・認め、褒められる機会

・レベルの高い人たちとの出会い

・定期的に自己を振り返る機会

 

1つ1つ説明するとえらく長くなりますので、このへんで(笑)

ただ、これは体系化できないので、教育現場にはどう持ち込めば良いのか・・・。結局「人との繋がり」になってしまうというオチになりますが。しかし、歴史や歴史上の人物を紐解いていくと、だいたいこれにぶち当たると思っています。

 

自分にとっては、これをなるべく体系化ないし、定例的に大学生やテンジン大学のスタッフ&学生(一般の方)に提供できるか、というのを日々模索しています。


岩永真一(福岡テンジン大学・学長)への講師・講演依頼について

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