2012年より始まった福岡市主催の「中高生・夢チャレンジ大学」ですが、初年度の事業設計から、講座のコーディネーター(プログラム開発)まで関わってきました。2015年の今年は、3つの講座のプログラム開発を担当しています。
仮説を立て、検証し、改善するという思考
本日、1つ目の講座を終えました。タイトルは「WEBビジネスの最前線!デザインの可能性を探ろう!」というもので、インターネット上のアプリやWEBサイトで、それを見た人の行動(入会・申込・ダウンロードなど)をいかに向上させるか?というのを、仕組み化して多くの企業の仕事を手掛けているカイゼンプラットフォームという会社の、鬼石さんに講師をしていただきました。
講座の内容は、本物のとある教材会社のスマホサイトのデザインを改善する、というもの。もちろん改善する前に、日本の最先端のやり方をステップ踏みながら学びます。と言ってもデザインの改善なんて素人、ましてや中学生・高校生にできるはずもありません。しかし、スマホサイトが「どんな人が利用して」「どんな理由で」「どんな場所で」「いつ」「どんな気持ちになって」などの5W1Hを1つずつ明確にしていくこと。そして「ここを改善すれば、もっと気持ちが高ぶるのではないか?」という仮説を立てる思考を持つこと。の2つを行うのです。
これで十分、中学生・高校生たちも「改善ポイント」を十分に見つけ出し、「改善案」を出すことができます。これって、何事にも応用が利く!!そう、今回伝えたかったのは“そこ”です。
PDCAサイクルの思考は中高生くらいから学ぶべき!
今の20代や、大学生たちに指導していくと、どうも「ここを、このように改善したら、もっと良くなるんじゃないか」という思考を論理的に考え、実際にやってみて、検証し、どんどん改善していく、ということができない人がほとんどです。というか、それを学ぶ機会を得ないまま、社会人になっている人、多数です。
このPDCAサイクルって、マーケティング用語?なのかもしれませんが、仮説思考と置き換えれば(微妙に違いますが)、これはなるべく早い段階でその思考をクセづけると、成長速度が上がりますし、生産性がグンと上がる。
日本の中のトップ企業のひとつ、トヨタこそ「改善」を合言葉にここまでやってきています。そして、そのトヨタが世界に広めた言葉が「kaizen」。そう、改善することは英語としてそのまま広まって使われているのですから。