テンジン大学

女子高生の友達

あなたには年代の違う友達がどれくらいいますか?テンジン大学というものをやっていると、多種多様、そして年齢も職業もバラバラな人たちとの出会いがあります。その中でも、10代の現役女子高生の友達がいます。

 

 

女子高生との健全な交際の内容とは?(笑)

30歳を超え、家庭も子どもも持つ男性が「女子高生の友達がいます」なんて言えば、やれ援助交際だの言われると思います(笑)。フツー出会えませんからね。その子とは今から3年ほど前に知り合いました。当時は女子中学生です。

 

その子とはここしばらく会っていないのですが、バイトで忙しいそうです。先日久々にLINEが来てやりとりが続いているので、ちょっと思ったことを書いてみようと思いました。

 

女子高生になった2年前くらいから、その子の悩みをたまに聞いている(半ば強制的に聞かされる)のですが、まぁ内容のカワイイもんです。とはいえ、ここで詳細は書けないのですが(笑)

 

久々に来たLINEもやっぱり悩み相談で、いきなり・・・

 

岩永さんお久しぶりです。一つ思ったことがあるんですけど、器ってどうやったら大きくなるんですかね…

 

 

どのように伝えることが最善かを考える機会になる

このような悩みというか質問をよくぶつけてくる子なんですが、テキトーにあしらうことも、からかうことも、マジメに答えることもできるわけです。ですが、自分よりも半分しか生きてない、ましてやまだ社会にも出ていない、親元から自立もしていない、という「自分とは違う立場・環境」にいる相手に、「どのように伝えることがその人にとって最善か」を意識して、この質問に答えていこうと思ったわけです。

 

人とのコミュニケーションって、無意識にやりとりをすることの方が圧倒的に多いと思いますが、この意識してコミュニケーションすることが「自分のため」にもなる、と思っています。

 

その理由としては、人は少ない言語でも意思疎通が図れる人と一緒にいたいんです、楽だから。気を遣わなくていいし、それこそ無意識でやりとりできるから。でもそれだと「どのように伝えたら“伝わるか”」のスキルが低下していきます。

 

長年連れ添った夫婦が、「おい、アレ」で意味が通じるのと一緒です。そして同じ趣味の仲間たちとだけ、ずーっと一緒にいたら、いざ違う趣味・価値観の人と会話しようとすると、全然意思疎通が図れなくなっていきます。

 

 

多様な人間関係の担保が一番コミュニケーションを鍛える

ずっと趣味の世界の仲間たちとだけ交流して生きていければ、それにこしたことはありません。が、人は少なからず生活があり、仕事をしたり、住んでいる地域の住民として交流したり、とにかく人は誰かと常々コミュニケーションをとって生きていかないといけません。最小限にコミュニケーション量を抑える生き方もありますが、持続可能だとは思えません。

 

自分と年代が違う人とは、普段見ている・話している人たちが全く違うので、「お互い合わせて会話をする」必要が生じます。ぶっちゃけ、脳に汗かきながらのコミュニケーションになると思います。これが相手への理解に繋がり、自己のコミュニケーションを鍛える!これは、現在10代から80代まで友人というか、年に数回お会いしてお話する人たちがいて、振り返るととても鍛えてもらっていたんだなぁと思ったからです。

 

ぜひ、自己のコミュニケーションを鍛えたかったら女子高生と友達になりましょう!違うか(笑)

 

あっ、ちなみにその女子高生は、福岡テンジン大学のスタッフでもあります。現在ボランティアスタッフは、この16歳の女子高生を最年少に、上は60代までいます。そしてなによりコミュニケーションを学んでいるのは、この子かもしれません。

 

現に、テンジン大学スタッフを始めた頃は、「あの子何言ってるのかよくわからない」という評価もあったものの、今では「ちゃんとコミュニケーション取れる」と言われていますし、なにより日本全国の選りすぐりの高校生が福岡に集まり合宿をするリーダー養成塾に、福岡県の代表として選ばれたのです。これにはまわりがみんなビックリ!(ネガティブに言うと、もともとその素質があったわけではないようにみんなが感じていたから)

 

人って出会いや環境、人間関係によって変わっていくというのを身近で感じました。今後の彼女に注目です!



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