構想2年、制作1年のプロジェクトが見事結実し、2017年3月に完成した福岡の歴史絵本「のったよ!ふくおかタイムスリップ号」ですが、またまた新聞にて紹介されました。この記事は記者さんも絶賛してくれているのが伝わるというか、嬉しいですね~。
毎日新聞:福岡市の歴史絵本 母親手作り 市も驚く大ヒット作 タッチ優しく重版出来!?
完成から約半年ほど経ちましたが、ちょこちょことお問合せをいただきます。福岡市立図書館以外の図書館から「うちにも置きたいんですが」とか・・・。すいません、県立図書館には置いてますが、それ以外の図書館には在庫の関係でほぼ置かれておりません。。。
それ以外にも、福岡市の小学生たちが「まちをつくる2日間」のミニ福岡の中で、大学の授業のテキストとして使われたり。もちろん福岡では大人気のイベント「絵本ミュージアム」でも出ていたり、福岡市博物館にも「みたいけんラボ」だったかな、設置されていたりします。
福岡市内の各図書館でもいまだ人気のようで何よりです!
なぜ絵本をつくるに至ったか?はこちらを参照ください。
関連記事:ふくおかの歴史絵本がまもなく完成する!
福岡の歴史絵本は大人にも読んでほしい
この絵本のストーリーの大本を僕の方で脚本を書きまして、こんなイメージで!という下書きも描きました。それをもとに実行委員8名のみんなで「あーでもない、こーでもない」と言い合い磨いていったのですが、最初に躓いたのが「どの歴史を残すか」でした。
福岡の歴史、ほとんどの人が教わる機会もないため知りません。ですが、稲作が始まった頃より「都会」が続いている、多くの人が暮らしていた痕跡のあるこの街には、意外なほどたくさんの歴史上の人物が訪れたりしています。そんな歴史が多いものをストーリー仕立てで伝えていくには、時代ごとにタイムスリップする以外の方法が見つかりませんでした。
(他の方のアイデアは、地下にどんどん潜っていくとか、時代ごとのメインキャラなど登場して話す、とか出てましたね~)
ところがページ数の関係や、「この時代は見開きじゃないと」というのも出てきます。それで当初50以上あった候補から絞りに絞られて今のページになったのでした。
そして大事なのが「子どもたちに伝えたい」ための絵本ですが、同時にこれを手に取り、読み聞かせする「大人たち」にも伝えたい!というのを強く意識して作りました。
・稲作が始まったこと
・天神は海だったこと
・元に攻められたこと
・博多港がずっと前から国際港だったこと
・山笠の”流”が戦国時代の町割が土台になってること
・福岡市にするか博多市にするか揉めたこと
この絵本を読んだ大人たちから「これは知らなかった」と言われるのはだいたいこのような項目です。この絵本がキッカケとなって、実際に福岡の街で歴史に触れてもらい、何か新しい意識や言葉、行動が生まれたらなぁと思っています。
小学校の授業の教材とかで使われるのが理想ではあるんですけどね(笑)その連絡などはまだ一つも聞いておりませんが・・・。