前回更新が9月中旬と約3カ月前に遡りますが、ここ3カ月は講演や講座・ファシリテーションの現場がすごい数入ってきて、アウトプット三昧のため「文章でアウトプット」することのエネルギーが枯渇してしまっていました。
◎9月6件
・九州大学都市系研究室(黒瀬研)の「としごとゼミ」講師
・九州産業大学 建築都市工学部「不動産学 第1回:見えない資産」講師
・対話と学び学園祭研修「対話型イベントのつくり方」講師
・福岡市西区「まちひとカレッジNISHI」第0回 体験会・ファシリテーター
・福岡市西区「まちひとカレッジNISHI」第1回 リーダーシップ講座・講師
・福岡市西区「まちひとカレッジNISHI」第2回 コミュニケーション講座 ・講師
◎10月8件
・福岡市男女共同参画センターアミカス・未来をつくるアウトプットラボ「ジェンダーギャップから考える社会学」講師
・UR都市機構 TABLE SESSION TENJIN「シビックプライドとまちづくり」企画&ファシリテーター
・九州産業大学 共創学部マーケティング入門「“これからの社会とキャリアデザイン”」講師
・福岡市西区「まちひとカレッジNISHI」講座3回 関係性のデザイン・講師
・大牟田わかもの会議 キックオフミーティング 企画&ファシリテーター
・大牟田わかもの会議 リーダーシップ講座 企画&ファシリテーター
・福岡テンジン大学 授業「10年後はどうなる?どうする?~福岡の未来をつくってみよう~」ファシリテーター
・We Love 天神協議会 天神まちづくりセミナー「天神ビッグバンまちあるき」企画&ファシリテーター
◎11月14件
・日本経済新聞 大学キャリア支援担当向けセミナー「社会に求められる人材像の変化とは」講演
・九州産業大学 建築都市工学部「不動産学 第10回:シビックプライド」講師
・地域人事部アライアンスネットワーク「学びと対話からはじまるこれからの社会づくり」講師
・鹿児島市 かごしまSDGsパートナーシップ推進会議「企業価値を高める経営へ~SDGsの実装が企業と地域の未来を変える!?~」講演
・福岡市立柏原中学校 キャリア授業・ファシリテーター
・福岡市男女共同参画センターアミカス・未来をつくるアウトプットラボ「アクションプランづくり講座」講師
・北九州市生涯学習コーディネーター研修「講座企画の基礎①:体験の言語化」講師
・福岡市西区「まちひとカレッジNISHI」講座4回 企画づくり・講師
・大牟田わかもの会議 フィールドワーク講座 企画&ファシリテーター
・福岡テンジン大学×壱岐市 共同企画「壱岐プロデュース入門」企画&ファシリテーター
・福岡テンジン大学×ACARI×クリエイティブラボフクオカ「GOOD from FUKUOKA 2022」企画&ファシリテーター
・福岡テンジン大学 授業「わたしたちは“性別”のモヤモヤをもっと語っていいと思う」企画&ファシリテーター
・We Love 天神協議会 コンシェルジュミーティング 企画&ファシリテーター
・九州DIYリノベWEEK シンポジウム コメンテーター
そしてこの12月は5件と通常営業に戻った感じがしますが、11月の14件という数字は過去最高で1週間に6件という週もあり、頭が完全にいっぱいいっぱいの状況でした。これに人生最大の趣味であろうサッカーのW杯が始まり、かつABEMAが前代未聞の全試合無料放送という快挙をやってくれたおかげで・・・。かつてない1カ月を過ごしました。
日々いろんな相談をいろんな角度からいただくものの、結局自分は「何をしているのか・何がしたいのか」ということを上手く表現できずにここ数年を過ごしていました。
PR:パブリックリレーションズの会社「キナックス」
今年の夏に、福岡テンジン大学のオフィスを急遽移転せざるを得ない状況になり、同じビルの中なのですが、1フロアしたの部屋に移動することに。そこのキャパを1社で使えるほどの予算も内容もないため、福岡で腕利きのPR会社である株式会社キナックスにお声かけ。
8月末より一緒にオフィスをシェアする、いわゆるシェアオフィスとして共同で仕事する環境になりました。
このキナックスが行っている業務は、主にいろんな会社・商業施設・ショップ等のPR。PRというと営業とか広告とかマーケティングの総称っぽいイメージですが、本当は「パブリック・リレーションズ」。つまり、公共・世間とどう関係を持つか?という仕事です。
PR業の主な仕事としては、例えば新規出店や新商品販売時やイベントなどの「プレスリリース」を作成し、主要なメディア(TVや新聞など)に取材に来てもらいやすいよう働きかけること。このときの取材は基本的にメディア側が「それ旬っぽい、話題になりそうだから取材しよう!」となるので無料です。なので、企業側が意図を伝えようとする広告とは少し違うコミュニケーションやアプローチとなります。
ここに専門的な知識や経験値が必要なため、PRプランナーという職種も存在しますが、現代ではWEBメディアも無数にあり、またSNS中心にインフルエンサーも多く存在しているので、PRプランナーと言っても多種多様な職種になっています。
とは言え、伝統的なメディア(TV・新聞)とのコミュニケーションをしっかり取りつつ、いかにパブリシティとして取り上げてもらう(取材してもらう)かには、それなりのノウハウが存在するため、ココができる人材や会社は非常に限られます。福岡ではキナックスがおそらく唯一くらいの実力企業です。
代表の松田さんとは長らく繋がりがあり、数年前より
「松田さんは企業を外部、とくにメディア中心にリレーションしていくことを得意としていますね」
「岩永は企業・組織の内部のリレーションをつくって、それが外部に染み出すかのようなコミュニケーションをつくっていくリレーションを最近考えています」
なんて話をして、「お互い同じような領域だし、いつか一緒に仕事できると良いね~」なんて言い合っておりました。
このたび、タイミングもあって松田さんにプレゼンし、オフィスを一緒にすることに。
ただ、ここまでの読み進めてもらった人にとって「関係をデザインする」という言葉が、パブリックリレーションズに寄ったような印象を持たれたように、英語にした「リレーション・デザイン」はやはりPR業寄りの文脈で使用される言葉のようです。
ここに少し引っかかりがあったものの・・・
今年の8月末に、ツナガル株式会社という元広告代理店にいた方々が立ち上げ、東京本社で福岡にも支社のあるプロデュース会社の竹林さんと出会い(もともとお互い名前は知っていて、ようやく仕事で一緒になり会えた)、「我々がやりたいのは関係デザインなんです」という言葉に心が刺されました。
パブリックリレーションズとは違う文脈で言う「関係デザイン」だったのです。
「あ、言っていいんだ」と安堵したとともに、竹林さんに「ちょと一緒に語りましょうよ」と提案し、以後月1回ペースで密に話をするように。
人と人、だけじゃなく人と企業や、人とまちを繋ぐ
自身のこれまでのキャリアをふりかえると
①広告業界で、いろんな媒体やイベント等を使って「人の心を動かすか」という視点でコミュニケーションをデザインしていく仕事
②教育業界で、どのような時間・どのような文脈・どのような情報を“学びの場”に提供し、どのような「問い」を投げかけていくと、学習が促進されその後の行動が変わっていくか?のコミュニケーションをデザインする仕事
③まちづくり業界で、どのような体験・どのような繋がり・どのような対話の場があると、その後にまちづくりが促進されたりコミュニティやプロジェクトが立ち上がるか?のコミュニケーションをデザインする仕事
と①から順に仕事の領域が広がっていきました。
近年では、この応用で
④チームや会社内で、どのような体験・どのような関係・どのような会議を実装していくと、個それぞれの個性・特技が出され、組織全体のパフォーマンスが上がるか?のコミュニケーションをデザインする仕事
が発生するようになり、実績も出ました。
①~④を少し抽象的に見ていくと、自分は「人と何かの“間”」をデザインしている。ここで言うデザインは、関係性だったり、感情だったり、コミュニケーションだったりのデザインです。
ということで、ようやく自分の一番やりたくて、得意で、世の中や地域に貢献できそうな仕事の輪郭に名前が付けられそうです。
「関係デザイナー」
おそらく世間一般には「????」なんでしょうけど、これが自分の仕事だ、としばらく言い続けてみようと思います。