働き方・ワークスタイル

複業フリーランスを目指そう!~まずは社会活動をオススメ編~

2018年夏、プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会(略称:フリーランス協会)の福岡HUBリーダーになってから知ったのですが、現在の僕のような、複数の業種の仕事や複数の会社に属して働く「複業フリーランスの働き方」に、社会がスポットライトを当て始めているようです。

 

2004年4月に福岡地元の大学を卒業、就職せず(できず)アルバイトとして社会人になってから、現在の複業フリーランスな働き方に至るまでの道のりは、キャリアプランなんてものはなく、「こんな働き方がしたい!」というモデルもなく、迷子になりながらももがいてたどり着いた場所でもあります。

 

その間、正社員も契約社員も経験し、ウロウロしながらも築いていった道のりを「大学生に聞かせたい」と、大学の先生から依頼されて登壇したり、来年度も違う大学から「キャリアデザイン」の授業の設計&登壇を相談されたり、「知りたい」とフリーランスの方々に言われたりが増えてきました。

 

そこで、これからまだまだ増えそう&目指す人が出てきそうな、1つの仕事に縛られない複業、ないしはそのような働き方のできるフリーランスを目指したい人向けに、複数回に分けて棚卸ししてみようと思います。

 

実力・スキルを付けるには縦に掘る!?

社会人になる前の「アルバイト」から始まっているのかもしれません。何か世の中へ価値あるものを提供する行為、例えそれがボランティアであったとしても、学校の授業であったとしても、“継続的なもの”もしくは“再現性を求められるもの”であれば、「スキル」が習得されていきます。そこに対人的なやりとりが発生するものであれば、「コミュニケーション能力」が磨かれ、「人間関係を円滑にする術」を学ぶ人も出てきます。業界や業種によって得られる経験は千差万別ですが、業種が変わっても言葉が違っても「共通する能力」は必ずあるものです。

 

2004年3月の大学卒業する前から、CMや通販番組などの映像を制作しているフリーランスの方のアシスタントとしてアルバイトを始め、そのまま会社員にならずに社会に出てから、2009年3月31日に会社員を辞めて独立し、フリーランスとして仕事を始めるまで、一貫して「広告業」の中に身を置き、転職もしてきました。その5年間で、アルバイト・正社員・契約社員を経験。職場は、インターネット広告の媒体社や、主に紙(パンフレットやカタログやチラシ)の広告物制作の会社、イベントや販売促進の企画の会社、そして独立する前はホームページの制作・運用をする会社。職種は大きく分類すると「企画営業」、やはり営業経験があったことは、独立してから今に至るまでの「仕事の獲得」のスキルに大きく影響しています。

 

大学生の頃までは無縁で興味もなかった広告業。でも同じ業界の中でも、微妙に違う領域をそれぞれ経験できたことが「スキル・ノウハウ」の獲得に繋がりました。おかげで独立するときには、広告を出稿(テレビやラジオや新聞など)する経験はほとんどなかったものの、それ以外を「企画して制作し、運用して成果を上げる」ということが少しはできるようになっていました。

 

今思うと、同じ業界の中で一貫して転職したことは、その業界の仕事の深堀りです。スキルも積み重ねられますし、その業界内での人脈も途切れることなく構築しやすくなります。

 

おそらく、世間的にはこのようなキャリア形成をしている人が大半ではないでしょうか。畑を変えて転職をすると、ほとんどの方は現場の新人からスタートと同じになりますからね。いきなり他業種に転職して即戦力!って、本当に実力あったり人脈ある経営層か、たいていは現場の職種で「コミュニケーション能力」をフル活用しているだけだと思います。

 

2枚目の名刺は社会活動で横軸に広げてみよう

世間的に「いっちょ勝負するか!」と独立したり起業する年代が一番多いのは40代だそうで、早い人でも30代が大半。20代半ばで脱サラ!ってそうそういないようです。その理由は、「スキル」の蓄積は当然として、「人脈」の構築、「業界や業種のビジネス理解」にも時間がそれなりかかるからだと思います。

 

ようするに、自分はやっていけるぞ!やってみよう!と一歩踏み出すとき、誰もが五里霧中の環境よりも、ある程度視野が広く見渡せる状態からスタートしたいから。

 

広告業界の中で、微妙に会社と職種を変えながらも「よし、独立しよう!」と思い、僕はまさかの社会人6年目(27歳)に独立しているのですが、本業の延長線上で生まれた「スキル」と「人脈」だけでは無理だと思います。

 

僕が独立を視野に入れて準備を始めたのは、独立する半年ほど前。理由は「会社の業務の範囲で仕事になる範囲を超える相談が増えてきた」からです。社会に出れば、「職場の上司・同僚、取引先、同じ業界の人」などじわじわと人脈は広がるものですが、それでも同じ業界に留まっていることが多く、「相手の状況理解」は同じ業界だからこそできるのであり、他業種の相談をされてもチンプンカンプンでしょう。ところが僕には、いろんな業種の人たちから相談が舞い込んでいました。

 

その最大の理由が、大学生のときより参加を始めた街のそうじをするボランティア活動(=グリーンバード)がありました。大学を卒業しても「会社員」ではなかったので、なんとか自分に箔を付けたい!という見栄もあって、グリーンバードの名刺を作ってもらい、あらゆる場面で名刺交換する際に出していました。

 

その後、正社員も契約社員にもなっていますが、ボランティア活動も熱心に続けていたのです。会社員として深夜残業もそれなりにしてきていたので、使える時間はプライベートの時間。とくにお金もまだまだ稼げていなかったので「消費的な時間」を削って、ボランティア活動をしていました。営業という外出が基本の職業でもあったので、スキマ時間をかなりしっかり、ちゃっかり活用してもいたと思います。

 

その縁もあり、2005年からは福岡打ち水大作戦という活動にも中核として参画、2006年に設立された天神のまちづくり団体“We Love 天神協議会”にも参画することになり、プライベートで「生産的な時間」を創り出し、それが楽しかったのもあって「スキル」を習得し、「人脈」もどんどん広がっていました。

 

足し算のキャリアか、掛け算のキャリアか

サラリーマンであろうがフリーランスであろうが、ずっと同じ業界の中で同じような仕事をしていては「スキル」も「人脈」も足し算にしかなりません。足し算では合計数が少ないので、自分という数字が大きくなるには、ひたすら経験を重ねるしかありません。

 

ところが、この本業と思われるものと少し近いところにありそうな「社会活動」という横軸は、「スキル」も「人脈」も掛け算にしてくれます。掛け算ができて成果が出たとき、想像以上に大きな数字が出ることは、経験した人にしかわからないものだと思います。

 

僕が一番最初にそれを実感した例を紹介します。

 

広告物を制作する会社で企画営業をしていたとき、年に4回の季刊誌を発行しているクライアントの印刷物の制作で「九州ではなく、関東に取材へ行きたい」という要望が出ました。これまでの制作予算では、外注してきたカメラマンやライターを一緒に関東へ連れていくには予算が足りません。上司に相談しても「もう断って違う企画を持っていくしかないのでは」とお手上げ。

 

そこで僕は、大学生の頃より参加していた街のそうじのボランティア活動であるグリーンバードの、当時の代表がハセベケンさん(2018年11月現在は渋谷区長)。僕が参加していたのは福岡の活動ですが、福岡に来られたときに会ってもいました。もともと博報堂出身でもあったハセベさんに「フリーでやっている撮影もそれなりにできるライター」がいないか、電話で相談したのです。

 

翌日電話がかかってきて「1人見つかった。予算もこの金額で請けてくれるって。」と紹介されたのが、元ソトコトで編集・ライターもしており、今では“ほしい未来はつくる”をコンセプトにした「greenz(グリーンズ)」の代表をしている鈴木菜緒さんでした。

 

結局、会社内の誰もがお手上げだった課題を、電話1本で解決したのです。

「困ったときに、誰に相談したらいいかがわかる」

 

というのは、あらゆる仕事をする上で、課題が発生したときに短い時間で回答にたどり着ける最大の武器!と僕は思います。「人脈が広がる」ということは、こういうことではないでしょうか。

 

その後も僕は、社会活動を少しずつ広げていったこともあり、ことあるごとに仕事で課題が発生したとき「相談できる人」が福岡の街に増えていきました。同じように、その社会活動で繋がった人たちから「仕事の相談」も来るようになったのです。

 

そのことに明確に「気づいた」とき、「よし!独立しよう!」と26歳のときに決心し準備を始めて2009年4月にフリーランスとして新しいキャリアに踏み出したのです。

 

まずは「信用の蓄積」が基本だと思う

圧倒的な才能・センス・実力があるなら別ですし、先行して市場を開拓できるだけの勇気・気力があれば良いのでしょう。でも大半の人は最高にもなれないし、先頭にも立てません。そこでオススメするのが、縦軸と横軸の掛け算。そして“人と人との繋がり”いわゆる「人脈」がしっかり機能するためには「信用」が土台となります。

 

「信用」もないのに、いきなり仕事の相談なんてしません。ましてや、自分が抱える・自社が抱える課題や悩みを相談すらしませんよね。どのようにしてこれを構築するか?は、いきなり未経験だった副業を始めても時間だけがかかります。それなら、最初は収入なんてないかもしれませんが、社会的活動を始めてみることをオススメします。ボランティアでもなんでもよいでしょう。

 

そのとき、なるべく継続でき、好きな領域やほっとけない社会問題であり、自分が活躍していける「余白」を見つけられそうな活動や団体を選ぶのが良いでしょう。(と言ってもこれはとても難しいんですが)

 

なんなら、活動を自ら立ち上げることが一番でしょう。仲間も増えますし、それが社会的に本当に解決すべき課題なのであれば、その地域の自治体や経営者とも繋がりができていきます。

 

僕もあとから気づいたことではあるので、普通の人は知りもしないし興味もないです。例え何かのキッカケで活動に参加したとしても、「信用」の蓄積に繋がることは副産物なので、意識していない人の方がはるかに多いと感じてます。そして、「信用」の蓄積を目的に、手段として社会活動をすることはオススメしません。多くの人は、目的と手段とが違うとき「違和感を感じる」からです。

 

 

さてさて、長くなってきたので「まずは社会活動をオススメ編」はここまで!

 

続編はまた今後書いていくとして、僕のキャリアが気になった方は下記記事もどうぞ。

 

 



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