働き方・ワークスタイル

イノベーションと複業の関係~誰と繋がっているか?が価値になる時代~

日本におけるインターネット元年っていつだろう?と調べてみると、1984年に東京大学・東京工業大学・慶応義塾大学が実験的にコンピューターを繋いだJUNETというのが最初らしい。でも一般消費者に扉が開かれたのは、NTTがテレホーダイを始めたり、Yahoo!ジャパンが開始された1995・6年あたりではないでしょうか?当時は、日本におけるインターネットの人口普及率はわずか3.3%。ここからわずか10年で一気に70%近くまで伸びていくから、この時期からすさまじく情報インフラやスピードが変化してきた。

 

ネットは地方を有利にするか?都市部に不利か?

答えは世界的に出ていると思います。世界の都市部人口は伸び続けており、ここ日本でも地方創生とかやってるけど、都市部への人口流入は止まらない。理由は「便利だから」でしょう。一方で「インターネットさえあれば地方でも仕事できるし、コスト低いし」という話も出てきますが、それは特定の個人・組織だけだと思います。

 

理由は、人的なネットワークに乏しい地方では、新しい手法・新しい技術・新しい〇〇と、生きた情報の入手経路が限りなくインターネットのみになってしまうからです。これから通信速度がむちゃくちゃ早い5Gが広まり、情報を受信するデバイスの内容も変わるかもかもしれませんが、まだリアルのFace to Faceにおける非言語も含めた情報の方が量は多いです。

 

これが都市部では、同業の人も異業種の人も人数が多くいて、かつリアルに会う場もあり、ビジネスもあると、圧倒的に都市部にいる方が「より先端で深い情報に触れやすく」なります。

 

参考記事:

 

誰と繋がっているか?がイノベーションの鍵にもなる

“イノベーション”という言葉がビジネスで当たり前に使われるようになってきました。でも実際にイノベーション人材ってどんな人材なのか、何がイノベーションに繋がるのか、を具体で示してくれる人ってそうそういないため、どの企業でも個人でも、答えがどこにあるのかよくわかってない印象です。

 

そこを9月22日に福岡テンジン大学の開校8周年でお呼びした、立命館アジア太平洋大学(APU)の学長・出口治明さんが、痛快に紹介してくれました。

 

「皆さん、ラーメンは食べたことありますか?ニンジンという野菜は知ってますか?ムール貝は食べたことありますか?東京で、ニンジンのピューレにムール貝の出汁のラーメン店が流行り、ビジネスを拡大させました。ラーメンにおけるイノベーションと言ってもいいでしょう。これは、ラーメン×チャーシュー×メンマなど、距離の近いもの同士を掛け合わしてもイノベーションは起きません。ニンジンやムール貝といった距離が遠いもの同士を掛け合わせたことでイノベーションが生まれたのです。」

 

この話は「誰と繋がっているか?」の話にもとてもよく通じていて、日本のサラリーマン、とくに大企業の方ほど苦手な分野とも言えます。大企業の方々(と言っても福岡地場の大手が多いけど)と話したり仕事していると、特徴として「異業種のことを全く知らない」のです。もちろん繋がりなどはなく、繋がりがないと情報も入ってこないため、アンテナすら立ちません。

 

この1~2年、比較的大きな会社と大きいプロジェクトの相談や会議に入る機会が出てきましたが、この「異業種での当たり前を情報提供する」だけで価値になっていることに気づきます。もちろん探せばインターネットにも転がっている情報なのですが、そこまでたどり着く術を持っていないのです。

 

逆に、そこを見越して僕のような後ろ盾が何もないいち個人にまで大手が相談したり、巻き込もうとしてくれる動きは、複業をする・しようとしている人にとっては、とてもおもしろい世の中になってきていると言えると思います。

 

複業を推進しよう!実践しよう!

副業ではなく、複数の業と書いて“複業”という言葉が出てきました。これまでフリーランスと言えば、BtoCにしろBtoBにしろ、ある特定業種の特定領域での「自分の市場をつくって経済をまわす」という仕事の創り方が当たり前でした。でもこれからは、いろんな業種を横断しながらも、「共通項を見出し」「翻訳して情報を行き来させたり」「異種なものを繋ぎ合わせたり」することができる人の需要がどんどん高まりつつあります。

 

理由はまさに上に書いた通り、情報量がケタ違いに増え続けていること、その影響で個人間・組織間の文化や価値観の距離がどんどん離れていること、そのために距離の遠い業界・業種・組織を横断でき、情報を行き来させるだけで「価値」が生まれイノベーションの種になるからです。ただ、実際には組織においても「組織の課題がどこにあり、どのような優先順位で、リソースがなにか」を知っておかなければいけませんし、「情報を行き来させるにも、生の情報をそのまま持って行っても、言語や文脈が違うので理解されない」ため、翻訳・編集しなければなりません。なので、これらができるという人が本当にごくごく稀なのです。

 

こんな人材、まわりにいますか?街にいますか?いればきっと、いろんな業界の人と繋がっていて、相談されていて、「何の仕事しているかよくわからないけど、有名な人」なはずです。きっとこれから、まだまだそんな人、増えてくると思いますよ!なぜなら、社会が求めているから。



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