テンジン大学

企業の広報PRに「コミュニティデザイン」が入ってくる時代の到来

2016年度より福岡テンジン大学と、我らが西鉄バスのにしてつグループのコラボレーション企画が動き始めて2年になります。先日、2018年1月28日(日)に「おとなの社会科見学」と題して、西鉄本社の「広報部の社員1日体験」をする授業を企画開催しました!

 

なのでバスのかぶりものをかぶって、記者会見室でPRです!

 

よくビジネスの世界では「直接売上を上げる人・部署こそ一番偉い」みたいな風潮があります。僕自身もサラリーマン時代は営業だったので、その意見も意味もよくわかります。でも、なかなか数値化されないものの、そもそも名前が知られているかどうか?ブランドイメージがどのように売上に影響するか?が、ビッグデータの解析やいろんなマーケティングの事例によって明るみになりつつあります。

 

そしてこれだけ情報が溢れる時代になり、商品やサービスを販売するためだけの広告や営業行為意外にも、どれだけポジティブな情報としてメディアに露出するか?口コミを生むか?SNSで拡散されるか?を思考錯誤しつつ競う時代になりました。

 

企業にとっても、広報PRは実は営業や販売促進・広告と同じように大事な「コミュニケーションデザイン」の1つです。

 

情報伝達の広報PRからファンづくりの広報PRへ

それなりの大きな企業になると、営業が持っていた広告が販促担当に切り分けられたりするように、総務が持っていた広報が広報室とか広報部などのように部署になったりします。そんな部署では、記者会見や報道関係を扱ったり、お金をかけて販売促進ではない企業ブランドイメージを向上させる広告を作ったり、それ以外の様々な細かいところへポジティブな露出を目指すことをやったりなどの仕事があります。

 

ただ、これまでインターネットが登場するまでは、こんなに国民の多くがスマホを持つ前までは、「情報発信して一方通行に伝達する広報PR」が主であったのに、今の情報が溢れ、個人でもSNSなどを通して発信できる時代では「いかにファンになってポジティブな口コミを発信してもらうか」まで考えないといけなくなりました。

 

そしてこの感覚、おそらく今の40歳以上には発想が追いつかない分野でもあったりするそうです。その理由は「技術スピードの進化」です。今の35歳くらいまで、高校生前後で携帯電話が現れ、使いこなす世代。SNSの使い方もそれなりにお手の物。でも今の20代にはやっぱり適わない。そのように世代によって、技術を使いこなす文化が違うので、今の情報伝達のスピード感や個人が意見を持ち発信することができる(中には芸能人でもないのに数十万人のフォロワーがいるようなインフルエンサーと呼ばれる人も多く存在している)時代です。

 

ということは、おのずとこれからの広報PRは「いかに個人にファンになってもらい、ファンに繋がってもらい、よりよい自社のブランド・商品・サービスに触れてのポジティブな感想を口コミ的に拡散してもらうか?」を考えるようになっていきます。もちろんマスコミ使ってバーン!もいいけど、実際のブランド・商品・サービスのコミュニケーションデザインがダメダメだったら、むしろ逆効果になったりもするってこと。

 

個人個人を狙うよりコミュニティを狙う方が効率的

ところが、多くの広告代理店もPR会社も、マスコミや情報発信型のメディアでの仕掛けばかりをやってきたため、「口コミを狙いましょう」って言っても個人個人のペルソナを想定しての発想になってしまいます。でも、人間って実は普段の生活・仕事ではいろんなコミュニティを行き来して生きてるってことに目を向けると、それぞれのコミュニティの中で「企業ブランド・商品・サービス」のファンが増えると、どうなるでしょうか?

 

コミュニティや人と人との繋がりでは、人の意識や感情が伝染しやすいことが最近の科学では知られています。複数のコミュニティを持ち、ネットワークのハブになる人は影響力も大きく、幸福度も健康度も高かったりするそうです。そんなコミュニティやハブになっている人へ、「企業ブランド・商品・サービス」のファンになってもらう仕掛けができると、ポジティブな意識や感情が伝染していく。そんなコミュニティへのコミュニケーションデザインが必須になると予想します。

 

おそらくこれからの企業広報PRや、もしかしたら販促・営業も、このようなコミュニケーションのデザインも出てくるかもしれませんね。

 

テンジン大学では企業広報PRなコラボレーションを推進!

西鉄さんもだんだん上手になってきまして、このテン大との取り組みを自社メディアである「にしてつニュース」でも掲載したり、社内でも広報したりとしています。2018年の3月号の「にしてつニュース」にて掲載!

 

と、このコラボレーション授業を僕自身のSNSにアップしたら、とある福岡県内にあるメーカー企業の販促広報担当の方が「うちでも広報社員になって情報発信してほしい」とコメントをされました。

 

これまでも、テン大ではいろんな企業や団体の「広報」的なコラボレーションをやってきたので、今後もいろんな企業とコラボして、「ここだけでしかできない体験」をもとに、ファンづくりの取り組みを一緒にできるような企画をつくっていきたいと思います。

 

企業組織にコミュニティマーケティングの視点を

多くの企業が「広報・PR」を、営業や販促の視点ではなく、IRや報道・記者会見的な情報中心の「総務」の延長で扱っているように思います。しかしこれからは、会社としてのメッセージやイメージが、ファンづくりに直結し、かつ営業・販促活動の土台となることが主な時代だと言えます。

 

そこで近年でてきているのが“コミュニティマーケティング”という視点。

 

企業ブランディング、ファンづくりからの販売促進、人材獲得のための採用広報、これらに大きく関わる「コミュニティマーケティング」が実践できるかどうか、実は経営に大きく影響を与えるなと思っています。詳しくはこちらで。



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