前回の記事からはや1カ月経っておりました。でもこのたった1カ月の間に、世の中も僕もいろいろなことが起きておりましたね。7月末よりずーっと休みがなくて、お盆にようやく休めたので、改めていろいろ考えたり。少し振り返ってみます。
ポケモンGOが塗り替える世界?
2016年7月22日に日本版がリリースされ、SNSでも多くの人がダウンロードして遊んでいるのがわかります。ちなみに僕は、ポケモンをゲームで全くしてこなかったこともあって、そしてスマホで今はゲームしてられんなーってのもあって、していません。いつかするかもしれないけど、しないかもしれない。ポケモンGOをするより、ポケモンGOがこの世界に何をもたらしているのか?の方が興味あったりします。
「5000万人のユーザー(利用者)を獲得するのにかかった時間」というのが、You Tubeの「Did you know?」という動画に出てきます。それによるとラジオは38年、テレビ13年、インターネット4年、だんだん短くなっていきます。ここからはネット関連でFacebook3年、そしてLINEは1年。
で、ポケモンGOは?
たったの1週間。
むしろ1週間もたたずして達成。
これは過去にポケモンをやったことがない人もダウンロードしたということですよね。そしてスマホを使ったARの世界。だんだん仮想の世界がリアルな世界に近づいている兆候のひとつでもありますよね。さらにはポケモンGOにより、時間を奪われる現象。人間は等しく24時間ですが、その24時間を奪い合う各業界・各会社。FacebookやLINEは「ポケモンGOの影響はない」なんて発表してたような気がしますが、24時間のうち多くの時間をポケモンGOに奪われたら、何かしらの影響が出る会社は出てくるでしょう。
いったいこれから世の中はどうなるんだろうか?
社会の課題がどんどん複雑化している?
ここ1~2年、いろんな分野から相談が来るんですが、「それってなんで僕に相談するんだろう?」というものが増えてきているように感じます。それは自治体からだったり、民間企業からだったり、広告代理店からだったり。これまでは自社・社内のリソースや外注先として発注することで解決できたような課題だったんでしょう。「どうやらこれは、今までの社内リソースや外注では達成できなさそうだ」となるんでしょうか。
そしてなぜかそのような案件がこっちにやってくる。でも僕はスーパーマンでもないですし、大資産家でもないし、めちゃくちゃすごいスキルを持っているわけでもない。で、思ったんです。僕に相談してくる人の多くが、「あの人はいろんなネットワークを持って、いろんな分野のことに取り組んでいる。あの人に相談したら、何か出てくるかも」という期待感を持っているのかな?って。
それは、僕に期待をしているというより、僕の後ろ、繋がりに期待しているのではないのかな?と。
そして、そんな社会の課題を本当に解決しようと考えてみると、既存の会社1つでは達成できないものが多いんです。数社、数人、異なるジャンルのプロたちが集まってチームを組まないと動けないようなものとか多いんです。
これって、これまでの世の中は「何か1つのモノ・コトをつくる、世に出すのは1社」だったのが、世の中の新しく発生している課題が、もはや1社では達成できないような複雑なものになってきている、と言えるのでは。
そしてそんな世の中が加速度的に進むとしたら、これから発生する課題を解決するための仕事って、きっとこれまでになかった仕事だし、なかった職業だと思うんです。
そもそも、今の自分の働き方・職業って、20年前に存在しなかったし、ここ数年少しずつ増えているような気がするからです。
2015年は8ゼタバイトの「情報」が生まれたそうですが、これは2年で2倍ペースだとか。指数関数的に増えていく情報、そしてそれに伴い産まれる様々な社会課題は複雑化する一方で、より不確実性が高まっていっているような気がします。
だって、ポケモンGOは1週間で世の中の「何か」を変えたんですよね。ヒト・モノ・金・情報の動きを明らかに変えたわけです。影響がなかった人も多いですが、影響があった人がたった1週間ですさまじく誕生したわけですからね。
1年後、世界はどうなっているんだろう?
ちなみに僕も、北九州市立大学・特任教員は2017年3月末で任期を終えるので1年後の今頃はどんな仕事をしているんでしょう?