SDGs

中小企業経営の後継者問題と組織改革を「関係性のデザイン」で解決!?

この数年、中小企業の比較的経営に近い立場の方(経営者含む)から、いろんな相談が来るようになりました。表面的には「広報やメディアリレーションをどうしたら」とか、「SDGsってどうしたらいいの」とか、「社会課題と繋げた事業展開、イベント企画とかどうしたらいい」などの気軽な相談です。

でも、そこから「なぜ、その課題に至ったのか?なぜ、それを解決したいのか?」を詳しく詳しく聞いていくと、必ずと言っていいほど、「今の経営方針が時代に合っていないんじゃないか?」や「会社全体で、今の時代背景や社会の動くスピードに付いていけてないんじゃないか?」というモヤモヤを持たれていることを。

そのモヤモヤは、経営者や経営陣にとっては「不勉強」みたいな固定概念があるのか、なかなか社内で「自分はこう思ってる」と言いにくいですよね。だって、会社の方針を明確に定めて決定する船長たちが「いや、わかんないんだよね」って言ってしまったら、船員たちは「何のために働いてんだろう?」って不安になりますよね。だから相談相手が必要なんだと。

そんな理由を認識してもしなくても、何かしらの相談をしてくる方が増えてきているな、という印象です。

さらにもう1つ。多くの相談者の年齢が40代前半から50代後半。これから「経営を引き継ぐ可能性がある」方や、「すでに引き継いでまだ日が経っていない」方が本当に多いなと気づきました。やはり、経営者という立場は組織全体のことが見渡せるものの、その課題を解決したり、組織をバージョンアップするには何から手を付けたら良いか、という悩みがあるんだなぁと思います。

経営者も万能じゃない!

僕自身も大学生の頃や、社会人になってしばらくは、経営者や創業者ってやる気に満ちていて人格者で、いろんな経験していて、いわゆる「指導者」というレッテルを勝手に貼り付けていました。

これは自分自身も(人は雇っていないものの、NPO法人の経営者)プロジェクトリーダーやコミュニティのリーダー、組織のリーダーなんかを経験して「こんな指導に自信もないし、かなり偏った人格なのに、リーダーになんかなって、みんな付いてきてくれるの!?」という不安が、いまだに消えないことを知って初めて、「経営者もリーダーも、やっぱり人間なんだよな」と思えるのです。

経営のバージョンアップを何から始めるか!?

僕自身、リーダーとしての「迷い」や「不安」があることを、誰かに聞いてもらって、その聞いてもらったことに何でも良いので「コメント」をもらえると、「自己開示」+「フィードバック」になり、新しい自分に出会える感覚があります。

そのため、経営者やリーダーから相談をされたとき、この「迷い」や「不安」の原因がどこから来ているかを、深く深く質問して聞くようにします。聞きながら、なるべく「客観的なデータ」なども紹介しつつフィードバックを返すようにしています。

これだけでピンと来て、「よし!じゃあ今度はこういうことやってみよう」となる方もいらっしゃいます。多くの方は「これまで無意識だった会社のアレも、実は根源的な課題発生源になってるのかも」とか、「なんとなく、課題と思っていたけどソレが一番のボトルネックになっているのかも」と、少し引いた目線で会社を観れるようになるようです。

そこから一緒にお仕事をさせていただくときは、「自分一人だと、どうしても会社の中でいきなり違う空気を持ち込んで浮きそう」とか「自分の権力が強すぎて、何を言っても指示命令に近くなってしまい、社員の自発性を引き出すのが難しい」ということで、「会社の目指す方向に向けて、組織をバージョンアップさせる」というミッションに賛同し、「社内の関係性のデザイン」するという役割で関わらせていただくことになります。

「関係性をデザイン」すると組織の何が変わるのか!?

MITのダニエル・キム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」というものをご存知ですか?

組織の結果が悪かったり、離職が増えたり、ミスや事故が起きやすいときは、どうしても「結果」を変えるために、「行動の質」を問いただそうとしますよね。でもこれでは、対処療法になり永続的になりません。ましてや、根本の問題が解決されないままですので、「結果」はマイナスからゼロになっても、プラスになりにくいのです。

少し時間はかかりますが、この「関係の質」をまず状態確認から始めていきます。そして、関係の質が高まっていくと、おのずと社員の方々の発言が変わってくるのです。つまり、「思考の質」から「行動の質」へと変わってきた瞬間です。そうなると、いろんなことがやりやすくなります。

2018年5月より、複業社員として週1日くらいで参画している30人以下の企業があるのですが、この1年半ほどで成果が目に見えて出て来ました。「有給取得率が向上」「残業が減った」という働き方改革とともに、「営業成績が1.4倍」という驚くほどの成果が出ていました。最初からこれを狙ってやっていないので、やはり「関係の質」は、思考・行動を変えていくため、何かしらの結果が伴うんだろうな、と思います。個人的にもとても嬉しい成果でした!

今後も、地元福岡・九州の中小企業がレベルアップしていくような仕事をしていきたいなぁと思っています。



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