福岡市の環境維持の静脈!トイレで流したウンコはどこへ行くの?

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福岡市155万人の都市における動脈と静脈とは?と聞かれたら、何を思い浮かべますか?3歳の息子との会話によく登場するのが「トイレで流したウンコ」。トイレでウンコをしたときにジャーっと流した“そのウンコ”はどこに行くのか?そして、トイレで流したときに上から流れてくる水はどこから来るのか?という疑問を持った息子が、2ケ月前くらいに聞いてきました。子どもの疑問って、大人が「無意識で生活できているけど、本当はすごいこと、に対する気づき」を与えてくれますよね。

 

福岡市の毎日の下水処理って、想像したらすごくないか?

別件でイベント企画に向けた事前調査で、ヤフオクドームのすぐ近くにある「まもるーむ福岡」という社会教育施設?福岡市の「環境」や「保健」を科学の視点で取り上げている教育&研究施設があるのですが、そこへおじゃましていろいろお話を伺いました。福岡市の施設なので、ここで働いている方は市職員。環境局系列の部署になるようで、こちらにいらっしゃる課長さんが「環境畑」の方で、ものすごく詳しかったのでたいへん勉強になりました。“ついで”だったのですが、福岡市の上水・下水について聞けたので、ちょっと書いてみます。

 

福岡市民155万人、昼間になると周辺の自治体からも通勤・通学でさらに人口が増える福岡市の「下水処理」ってどうしてると思いますか?毎日どれくらいの量の下水が発生しているのでしょう?正確な数字はわかりませんでしたが、60万トン以上になるんじゃないか、と言われていました。そんな量の下水を「毎日」ちゃんと処理している福岡市。これが処理できなくなる事態が起きたら、街中が「下水臭」がしてたいへんです!!

 

下水道が整備される前は川・海が汚れ放題だった

そう、日本のどの都市でも「下水道網」がしっかり整備され下水処理されていますが、ちゃんと意識して想像してみたら、これってすごいことだと思いませんか?

 

ちなみに下水道と下水処理の整備が進むのが「高度経済成長期」における全国で起きた環境問題で、整備前はけっこう「川に垂れ流し」なところが多かったそう。福岡市の過去の環境データを見せてもらいました。

 

河川の水質状態を表わす環境基準の値に「BOD75%水質値」というものがあるそうで、基準値として2.0以下が現在の基準になっています。ちなみに近年は、福岡市内のどの河川もほぼ2.0以下で、那珂川とか樋井川は1.0以下の地点もあります。でも、1970年代の御笠川やちょっと工場地帯の多い東区の唐原川なんかは、なんと20.0超え!ほぼ生活排水・工場排水垂れ流しだったそうです。その頃の博多湾は見た目が「黒」で、再開発される前の百道浜海水浴場では「大腸菌が多くて、遊泳禁止」にすらなったそうですよ。うげー!ちなみにその頃は博多湾でよく「シャコ」が獲れていたそうです。

 

ところが「下水道・下水処理場」が整備されただけで一気に改善、1990年代後半にはほとんどの川でBOD75%水質値は2.0以下になっていました。

 

毎日のウンコはどうなってるの?

で、結局うちの3歳児に質問された「トイレで流したウンコはどこに行くの?」は、「海の近くの工場でキレイにして、水を海に流してるんだよ」と知っているギリギリの知識で答えてました。都市高速の西公園入口近くの下水処理場があるので、近くを通ったら「ほら、ここだよ!」と教えてました。

 

それから来た追加の質問「キレイにして、ウンコとトイレットペーパーはどこに行くの?」。この質問には答えきれませんでしたので、“ついでに”で市の方に聞いてみました。

 

「微生物が食べてます」。人間の排泄物や水に溶けるトイレットペーパーなど有機物はすべて微生物が分解して、それ以外の有機物は肥料に、分解できないものは焼却しているそうです。調べたら市のHPに載ってました!(笑)

 

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福岡市・道路下水道局のHP「下水道のしくみ」より

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そして福岡市は6カ所の下水道処理場が稼働していることも知りました。毎日の福岡市内で流したトイレのウンコなどの下水は、たった6カ所で凄まじい量を処理してるんですね~。これのおかげで市内の各川や博多湾がこの30~40年あまりでキレイになってきたんですね。

 

さて、これって・・・3歳児に説明できるかな・・・。でも、3歳児による質問によって、また新たに福岡市の下水のことや環境問題について深めることができました!


岩永真一(福岡テンジン大学・学長)への講師・講演依頼について

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