九州北部豪雨と24時間で動いた人や情報

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2017年7月5日(水)、九州の北部、福岡県の朝倉市から東峰村、大分県日田にかけたエリアで集中的に降った大雨による災害が発生しました。

※写真引用:西日本新聞WEB(こちらの記事)より

 

同日の夕刻、ネット上で「あっ、なんか朝倉市や東峰村がすさまじい雨っぽい?」という感じで、でもSNSで追いかけはじめたらだいぶ被害が出てきていることが。

 

東峰村にはこれまで何十回と訪れたことがあり、友人夫婦が宝珠山地区に住んでいて、その友人が働く小石原に鬼丸雪山窯元の鬼丸さんにと、友人知人がおります。自分の人生でなぜか東峰村は縁があるのか、この10年くらい東峰村の岩屋でキャンプを何度もしたし、竹地区の祭りも少しお手伝いしたことあるし、棚田のホタル祭りも何度も行ったし、キノコ組合にも見学に行ったことあるし、何より妻との初デートが東峰村でのホタル祭りで、祭り会場に2人で入ろうかしてるシーンの後ろ姿をカメラマンに激写され、知らないうちにそれが東峰村の村民向けの広報誌の表紙に使われていたという!(ま、それはどーでもいいんですけどね)

 

そして朝倉市から日田市にかけても、仕事も含めて知人が多く、しょっちゅう行く見慣れた場所が、土砂や流木でぐちゃぐちゃになっていました。

 

そんな7月5日の夜から、友人に連絡しても一切連絡付かず。ここからの心配になり、いろいろ情報を追いかけた24時間で「すさまじい人と情報が動いた」ことを知り、頭の中を思考がぐるぐるしたので書き残そうと思いました。

 

日本&日本人って、を見た24時間

7月5日、音信不通になった友人も心配だが、20時に久留米市(人口30万人)で筑後川が危険水域を超えたため避難指示。その直後に官房長官が緊急記者会見で、「東峰村の状況がわからない、孤立している」と。ネット、とくにTwitterで調べているとどうやら東峰村に行くための4本の道路全てで土砂崩れが起きているとのこと。さらに停電もしていて、政府が状況把握できない状態になっていました。

 

福岡県警の友人からも、共通の友人のため連絡をやりとりし、県警は機動隊が出動したという情報を得る。自衛隊がすでに動いてるという情報も得る。そこで、思わず自分のFacebookにそのことを書きこんでみると・・・。日付が変わる前に、朝倉市にある原鶴温泉協同組合で事務局長をしている知人からメッセージをもらい「東峰村観光大使をしている上野さんのところに情報が集まっているようです」と。

 

さっそくFacebookでその上野さんを覗くと、「公開」で情報を集めていました。そしていろんな東峰村の方が情報を書き込んでいたりして、「情報のハブ」になっていました。

 

マスコミでも政府でも情報がないのに、ましてやTwitterでも情報がなかなか見つけきれなかったのに、「人との繋がり」で情報を集約してる人がいたという驚き。そして深夜、「宝珠山地区の住民はTV報道されている音信不通の●名以外は、安否確認とれてる」という情報が。友人たちの安否はわからない状況ですが、ここでひと安心してしまう。

 

7月6日になり朝が来て、自衛隊は土砂崩れの道をこじあけたのか東峰村に入っていた。TVで流れる東峰村の宝珠山地区の映像、すさまじい土砂・流木。

 

友人のおそらくの無事がわかっただけでもひと安心だったんですが、昼以降ようやくヘリが飛んで流れてくる映像を見て絶句。山の原型がわからないくらい大規模&複数個所の土砂崩れと、埋もれる家屋、もうわからない川。

 

そんな中、原鶴温泉は朝倉市民向けに温泉無料開放を告知。そしてマスコミが伝える映像には「各自治体からの応援隊」が随所に。朝倉市役所が災害対策本部になり、いろんな情報が集約されている様子が写る。いろんなユニホームを着た、つまりいろんな災害救助系の人たちが写っていた。そして市民へは北九州市から来た水の給水車。

 

昨年の熊本地震以降、九州の自治体が災害支援&受援のネットワークをつくったのがもう活かされてる?

 

7月6日の夕方には安否確認や連絡取れてない人の人数がほぼ正確にマスコミに出ていました。

 

夜になりようやく友人からの返事が来まして。東峰村に電気が復旧し、携帯の電波も通ったと。ただ宝珠山地区の家には帰れておらず、職場がある小石原の鬼丸雪山窯元に家族でいる、と。土砂崩れで小石原から宝珠山の方へ行けない、と。

 

Facebook上では、有志がもう災害ボランティア情報を集めはじめ、知ってる北九州の大学生の「おむすび」という防災系プロジェクトチームのリーダーからも連絡が来ました。

 

これすべて24時間くらいの出来事。マスコミやSNSで流れてくるほどの大規模な、しかも山に囲まれた東峰村なんかはいたるところで土砂崩れが起きているにもかかわらず。

 

自衛隊が道をこじ開け

警察・消防・自治体が情報を集約しマスコミが発信

きっと報道されないし情報ないけどインフラ会社も裏で動いてて

住民たちも力を合わせて災害を乗り切ろうと支え合い

当事者じゃない人の中で有志がもう支援に向けた動きをしてて

 

これすべてが24時間以内に起きてて。

 

友人からようやく無事の連絡が来た瞬間、安堵感からか、いったいこの国はなんなんだ、って純粋に思いました。まだまだ雨は降っているし、被害の全貌はまだわかっていないし、この災害はまだ終わっていないんだけど。たった24時間ですさまじい「人」と「情報」が動いて、そしてそれぞれが協力しあう連携しあうように動いていました。

 

インターネット&SNSが補完するように役に立ち、人を繋げ、情報を繋げ、さらに見える化してくれる。

 

2000年以上、この国は地震をはじめとする台風など自然災害に見舞われてきたDNAがそうさせるのか。

 

同じような衝撃を、なぜか映画シンゴジラを始めて見たときにも感じたのを思い出しました。すさまじい情報量と、1つのことに向かって人々が協力していく様。

 

これから徐々に支援フェーズに入っていくと思いますが、この国の強さみたいなのを感じたのです。

 

おまけ、西鉄バスが・・・

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えっ・・・。

お客さんまだ乗ってるし!これ以外にも、一般路線バスが濁流の中を走って、車内に泥水入ってくる映像を女子高生が車内で撮影してるやつもSNSで流れてて、「西鉄バス、どこまでいったら運行止まるんだー!」ってくらい、ある意味すごい映像でした。

※写真引用:BUZZ FEED NEWSより


岩永真一(福岡テンジン大学・学長)への講師・講演依頼について

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