テンジン大学5周年をプロデュースした「声の出ない人」

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2015年9月、テンジン大学はめでたく開校5周年を迎えました!このようなテーマ型・都市型、そして主に20・30代の若者が主となっているコミュニティとしては5年というのは長いのではないでしょうか。立ち上げ構想から数えたら6年半経ちました。そしてこの9月に5周年企画!ということで、テンジン大学はいろいろと特別企画をしたのですが、その統括(プロデューサー)を務めたのが、生まれつき声が出ない障がいを持つ吉田篤史くんでした。

 

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テンジン大学HP:吉田篤史

 

 

声が出ないハンデを乗り越えて

テンジン大学の開校式へは、いち参加者として参加し、生徒として参加するうちに「自分でも何かやれたら」とスタッフになった吉田篤史くん。生まれつき声が出ないとは思えないほど、人とのコミュニケーションに難はなく、友人づくりが上手です。その理由は、まさに現代文明の利器のおかげ!とくにスマホやiPad、最近ではタブレット型ノートパソコンも駆使し、「文字」と顔の表情でコミュニケーションをとります。

 

そんな吉田篤史くんを僕は5周年の統括に指名して、彼もそれを受けてくれたので一切を任せました。今まで自分1人で主宰するイベントなどはやった経験があったようですが、「ヒト・モノ・カネ・情報」を動かし、比較的大規模なイベント企画は本当に初体験。きっと120%どころじゃない、いろんなことを200%フル回転させて企画・実施をしたと思います。

 

経験も年齢も上のスタッフへ相談しながら進め、かつ当日に向けて手伝ってもらえるスタッフも確保しながらマニュアルを作成。彼自身もどんどん「人に任せ」ないと追いつかない状況が生まれます。なんやかんやありながらも前に進み、こんなリーフレットも当日配布されました。

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役割が人を育てる

ビジネスの世界でもよく聞くのが「成長したら役割を与えられる」的な話。「あいつはまだだ」「経験不足だ」などなど。でも、人が育つをの待っていたって、正直何年待てばいいんですか?ですよ。これは組織のリーダーやプロジェクトリーダーないしはマネジメントをしたことがある人じゃないと実感できないと思いますが、人の成長なんて待てません!

 

高校生のときに読んでいた歴史小説に書いてありました。「役割が人を育てる」「まずはやらせてみる」と。僕も実際、仕事でもそうじゃない社会活動でも、やったことがない&未経験のものでも「やれる?」と聞かれたときは必ず「わかりました、やります」って返してきた気がします。もちろん頭から煙が出たことは何度もありますが。そのおかげか、どんどんスキルは身に付くし、できることの幅が広がっていくのがわかるんです。

 

役割って人を育てるんです。もちろん全員が全員そうではありません。向き不向きがありますからね。それも含めて見極めもいると思いますが、総じて役割を与えて、しっかりそれに向き合ってやる人はグンと伸びます。

 

5周年企画を終えて、一皮むけたであろう吉田篤史くん、「声が出せない障がい」がありながらもここまでやり遂げて活躍している彼、社会は放っておかないですよね。でも彼は、ふつうに「障がい者雇用」で雇われる契約社員で、もちろん給料もそれなりに低いです。が、彼自身、もっともっと社会で活躍したい!という意欲が高まっています。

 

ご覧のように、すごいポテンシャルを持っており、テンジン大学として彼を社会にどんどん出していきたいと思います!


岩永真一(福岡テンジン大学・学長)への講師・講演依頼について

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