スタートアップカフェが1周年!と特区について

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福岡市が国家戦略特区に認定されて1年、そしてその目玉コンテンツである今泉のTSUTAYA3Fにあるスタートアップカフェが本日めでたく1周年を迎えたそうです。たまたま午前中に寄ったら、会場準備とリハーサルをしていまして、そうそうたる参加者(市長はじめ、起業家の方々)のようで、ピリっとした空気が漂っていました。
(写真はスタートアップカフェで2015年3月に開催した授業の風景)

 

そもそも福岡市が創業を押す訳は?

国家戦略特区にもいくつか種類がありまして、福岡市はその中でも創業特区という部類です。で、一般市民にとっては、なぜ福岡市が「創業」なのかいまいちピンと来ていない人も多いみたいですね。その理由は、そもそも「創業や起業」が自分に関係ないと思っている人が大半なのと(ほとんどの方は、雇われる側の経験しか持っていなかったりしますし)、創業特区に関する規制緩和がどう自分の生活に影響するかが見えづらいからでしょう。

 

ではなぜ福岡市が「創業」を押しまくっているのか?福岡市はその物価の安さと交通アクセスの良さ(都心部と空港の近さ)、さらには住み心地の良さから、国内のサラリーマンにとっても屈指の人気を誇る赴任先・異動したい先でした。そこに魅力を感じた若者が九州中から毎年吸い上げられているのですが、若者率が高い(政令市中No.1)ことや、消費を引っ張る女性率も高い(政令市中No.1)。人口がまだ伸びている、などなどあり起業率も高いのです。

 

で、ここに新しい数字が紐づいて一気に「創業を押せー!」となったのですが、それは「創業まもない会社ほど雇用を多く生んでいる」ことです。逆に「創業10年以上の会社は雇用が減っている」という現象もあるそうで、福岡市としては「創業が増え、雇用が増え、市税収入が増え」のサイクルが創れたら万々歳なわけです。ここに「グローバルに展開する起業家」が出てくれば、外貨を稼ぐことができ、優秀な外国人のビジネスマンも福岡へ来ることになり、いろんな相乗効果が見込める、というわけです。

 

 

福岡市はシアトルを目指している!?

福岡市が出している特区通信なる冊子(と言っても出力でホッチキス留めされたもの)がありますが、これにいろいろ載っていますので、興味がある方は市役所1Fなどに行けば置いてある?もしくはこちらのHPを参照ください( 福岡特区通信 )。

 

福岡は世界で言う首都だったり経済の中心だったりするメガシティは目指しても意味がありません。それよりも世界的に「暮らしやすい都市」などのランキングが高い都市に類似している点があり、その中でもアメリカのシアトルが福岡市が目指す姿に良いじゃないか!ということになり、「創業」をどんどん推進しています。ちなみに類似している都市は他には、スペインのバルセロナやデンマークのコペンハーゲンなどです。この動きは、実は2008年にシアトルで「国際地域ベンチマーク協議会」なるものが提唱され、経済規模や特徴などが似た世界10都市が入っており、ここに福岡市もしっかり入っていることがもともとのキッカケでもあります。

(そのために裏側でたくさんの方々が、当時動いていましたが、今となっては一部の人しか知らない気が・・・)

 

 

起業は増えてきていそう、これからは?

実感として創業・起業を市が全面的にバックアップしている雰囲気づくりが出来てきて、日本各地から「福岡は最近元気がいいねー」「東京五輪が終わったら福岡しかないと思ってるよー」なんて声も実際に言われますし、まわりの友人が起業したり、起業家が福岡に移住してきたりと、本当に増えている感じがします。(すいません、実際の数字はわかりません)

 

で、求人・転職業界で飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びている「ビズリーチ」という会社が、この10月から福岡に支社を立ち上げられ、友人から紹介してもらったのでお話を聞いてきました。ビズリーチとは、2009年に創業し年収が高いハイクラス人材の転職を推進するプラットフォームを展開している会社です。この3年で社員が数倍になっているそうです。(それくらい需要があり追いついていないそうな)

 

福岡に支社を出した理由を聞いたのですが、「福岡はこれから起業が増えて、その起業が大きくなっていったときの人材は、地元だけでは賄えないでしょう。上場などを目指したり、資金調達をしたいときのための人材が、地方にはほとんどいません。そこで、首都圏などの優秀な人材が福岡のスタートアップ企業へ入れるように推進するために~」とのことです。ビズリーチの社長さんが福岡市の創業特区1周年のイベントでも来られてましたから、まさに利害が一致するということですね。

 

10年前まではまだまだ保守的で、田舎臭さや、人付き合いの難しさが漂っていた福岡ですが、この創業推進の波がいろんなものを壊し、また創造し、今までの地方都市・福岡から脱皮しようとしています。それはまさに、明治維新を経て、欧米列強に負け時と国力増強に燃えていたかつての日本の雰囲気に近いんじゃないかと勝手に思っています。

 

じゃあ自分は福岡生まれ福岡育ちとして、まちづくりや教育にも携わっている人間として、何をすべきか?今後グローバルな視点がますます重要だなと思いますし、ただの英語という語学教育ではなく、多様性理解とともに、日本や福岡の郷土史を理解し、世界に打って出られる人材育成の部分を何かできればなぁ~なんて、夢チャレンジ大学で「グローバル」な講座を企画したこともあって考えたりしました。


岩永真一(福岡テンジン大学・学長)への講師・講演依頼について

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