2004年の大学生のときよりグリーンバードに参加をしはじめて、すでに11年以上が経過しました。思えば、グリーンバード福岡の事務局長という肩書きがついていたり、福岡テンジン大学の学長なんてものもはじめていました。
NPOやボランティア活動の中にチャンスがある!?
NPOやボランティアの活動をしていない多くの人にとって、「ふ~ん、いいことしてるね(私はしないけどね)」「世の中のためになることしてるね(私は興味ないけどね)」「忙しそうだね(私は遊ぶけどね)」なんだと思います。
もちろん世の中にはNPO・ボランティアの活動とは言え、本当に作業的なものだったり、ちょっと騙され気味なものもあったりするみたいですが、僕の経験値から言うと「活動の苦労は買ってでもしろ」です。とくにこれからの時代は。
それはなぜか?
今の若い世代にとっては、終身雇用と年功序列の賃金体系は夢のまた夢。正社員になるのすら難しく、一度非正規になったり、退職したりすると、正社員になるのが本当にたいへんな時代です。
でも、NPOやボランティア活動を長く、そして役割を持ってやっている人にはあんまり関係ない話なんじゃないでしょうか。なぜかというと、一つは「多様な繋がりがあり、活動で信用を蓄積しているから困ったときに助けてくれる人がいる」し、一つは「本業では得られない・経験できない役職や人とのコミュニケーション、そしてスキルが身につく」から。
実は教育の分野でも、サービスラーニングやプロジェクトベースドラーニング、という言葉でこれらNPOやボランティアの活動を「体験する学習方法」もあるくらいです。そしてそれをやっている大学生はコミュニケーション能力が高いから、就職率が非常に良かったりするのです。
僕が特任をしている北九州市立大学の地域創生学群という学部は、まさにこの体験学習が「専門」の学部で、就職率100%。いろんな現場に連れていっても、評価が高く、しっかり話ができる、と言われます。
サンセットライブの段取り・運営を下の世代に
今年もグリーンバードとして、3日間のべ130名ほどが参加。これらの段取りと運営マネジメントを2006年からずーっとやってきています。思えばもう9年・・・。
マネジメントとしての業務は
・参加者募集
・ユニホームデザインと制作依頼
・参加者の日程とりまとめ
・予算繰り
・宿との調整
・晩御飯と朝ごはんの仕切り
・ブースの備品管理
・前日のブース設営
・レンタカー(備品積み込み用)の手配
・参加者全員への連絡
・当日のチームビルディング
・車移動の配車と手配
・サンセットライブ主催者側との調整
などでしょうか。
一時期はこれら全部を一人でやっていました。とくにたいへんなのが、意外にも晩御飯と朝ごはんの仕切りです(笑)。だって1泊40~50人とかの料理をメニュー決めて材料買って調理まで。もうあのときは死ぬかと思いました。
今では、料理を安く美味しく作ってくれるシェフに、お酒も美味しく作ってくれるマスターがいて、予算を決めて仕切ってもらえてます。
いろんなことを若手に分担してもらっていますが、指示を出す司令塔としてはいまだに僕が取り仕切ってきたので、そろそろバトンタッチかなーと思っています。
最初はボランティアでやっていて、自ら「僕がやります」っていって獲得した仕事は多いですが、「苦労は買ってでもしろ」ってやってきてよかったと思います。だって、これらで得た経験値からくる「人・物・金・情報」を動かすスキルと、お金を使わずに人を動かすコミュニケーション(いわゆるボランティアマネジメント?チームビルディング?)のスキルが手に入りました。
これを明確に教えて身に付けることができる教育機関を、僕は知りません。だから、そろそろ若手に司令塔の役割としてもバトンタッチせねば、いつまでたっても肝心な部分の経験ができませんからね!!
2004年から始めたゴミ拾いボランティアで、長く続けるといろんなものを拾っていました!