11月29日(土)、朝10時~16時まで(途中ランチ休憩1時間含む)という長時間に渡るリーダーシップを学ぶ研修の講師をしてきました。場所は北九州市戸畑区の戸畑駅真ん前にある「ウェルとばた」の最上階。講師控室からの若戸大橋や響灘にそびえる風車がよく見えます。
コミュニケーションを軸にしたリーダーシップを学ぶ
今回は北九州市の社会福祉ボランティア大学校というところからの依頼で、講座カテゴリーも「ボランティア・リーダー研修」でした。ですが、過去の研修内容や参加者の属性を事前にヒアリングした結果、「人を動かすのが難しい」「メンバーへのコミュニケーションに課題を持っている」などの現場リーダーの方々が来るということで、これまでテンジン大学や中学生・高校生向け、大学生向けに行ったコミュニケーションに軸を置いた「リーダーシップを学ぶ」という内容で組み立てました。
僕が行う講座・研修では、時間が100あったとして、30くらいしか僕が話をしないのが特徴で、必ず「個人ワーク」や「グループワーク」を入れます。そのためには、このようなワークシートを使って進めていきます。
なかなか自身のリーダーシップやコミュニケーションについて学ぶ機会や、振り返る機会はないので、「自分を振り返る個人ワーク」がとても重要になってきます。さらにそれを自らの口で「他人と共有する」という行為がまた、自らだけでなく、その相手にも新しい気づきをもたらし、学習効果を高めることを、過去何度もやってきたことで感じています。
平均学習定着率を出しているラーニングピラミッドの概念は、その通りだなぁと思うのです。
<その学習方法で、半年後に定着していたか、の平均学習定着率>
・講義式 5%
・読書 10%
・視聴覚 20%
・デモンストレーション 30%
・グループ討論 50%
・自ら体験する 75%
・他人に教える 90%
※出典:National Training Laboratories
仕事にも“使える”リーダシップ
参加者は30人ほどでしたが、うち6割くらいがボランティアやNPOなどのリーダーで、残りは仕事でのリーダー的立場の方や、自身のコミュニケーションに課題を持っているという方も参加されていて、「これは仕事で使える」という声や「職員研修や管理職研修に取り入れたい」という声もいただきました。
また、研修後のアンケートを見せていただいたのですが、こんな声がありました!
・体験型で、インプットしたことが具体的になってすぐにアウトプットすることで理解が深まりました。この学び方も体験できたし、先輩方が、学ぶ・気づくという変化を目の当たりにする楽しさもありました。
これは講師を務めた僕自身へのフィードバックになりました。今まで、参加者にペアを組ませたり、グループを組ませることはありましたが、その参加者同士で「目に見えて」その場で学び・気づき・変わっていくのがわかる、というのはたいへん嬉しい指摘であり、そこを1つの目標として今後も依頼があったときのリーダーシップ研修に盛り込みたいと思っています。
上のラーニングピラミッドから行くと、確かに「他人に教える行為」で僕が一番学んでいることに、毎回気づくのであります。じゃあそんな僕はリーダーシップの実績はどうか?という声もありそうですが、テンジン大学は4年間の活動で約100人ほどのボランティアスタッフがいて、毎月4~6コマの授業が自主的に立ち上がり、その企画に僕は介入せず、さらに授業の現場にも足を運ばずとも運営が成り立っています。ホント、自分でもびっくりです。
これって、他団体の人に話すと毎回ビックリされて、改めてリーダーシップやコミュニケーションを学ぶって重要だなぁと思わされますよ!