教育・人材育成

オンデマンド授業の生産性と可能性

2020年度も北九州市立大学で前期にキャリアデザイン、西南学院大学でPBLの座学、の講義を担当しています。大学によって授業形式が違うので、今回は北九州市立大学のパターンを取り上げてみます。

授業スタイルはオンデマンド

・オンデマンド型
・動画収録をMAX3本で計60分くらいの構成
・小レポートを毎回2つ課す
・質問も受け付ける

オンデマンド型なので、学生たちはキャリアデザインの授業にアクセスし、動画を視聴しての受講になります。ただ、90分の講義が全部動画だったら・・・苦痛でしかない!というところで、北九州市立大学はこの90分を2~3つに分け、可能なら15~20分程度の動画の合間にアンケートや小レポートを課しながら動画3つくらいで構成しましょう、というフレーム指示が来ました。

これに沿って、地域創生学群の眞鍋先生との掛け合いで講義を進めます。基本的に情報提供者は僕が行い、眞鍋先生が聞き役として質問したり補足していく役割です。こちらの掛け合いの方が、聞いてる方は断然聞きやすいと思われます。

オンデマンド授業の講師はコスパがかなり良い

個人的には移動の時間&コストがなくなり、オンデマンドなので伝える情報量も2分の1になり、手間が3分の1くらいの感覚です、本当に!先生方の中には、特に高齢な先生方はかなりたいへんそうだと聞いていますが、僕は真逆で相当楽になりました。

そして大きな成果は、学生たちのレポート!!!の質が高い!!

約250名の学生たち(大半が新1年生)は講義を見てのそのままネットで調べたり、すぐにレポート書けるからか、全体的にレポートの質が(昨年度に比べて)高い。これがオンデマンドだからだとすると、正直、生産性はだいぶ上がってます。

これから若者の採用市場で企業間格差が

第3回までキャリアデザインの講義を終えました。3回目のテーマは「日本の働き方の変化」として、昭和から令和まで、あまり変わってないことと、世界では生産性が上がりGDPが伸びていることを情報提供。すると日本のビジネスシーンで生産性が低いのを見て、「経営側の課題では?」と気づく学生もちらほら。さらにこのコロナ禍が「働き方改革」でプラスに働くのでは?と期待している声がかなり多いことに気づきます。

日本中の大学生が、オンラインないしオンデマンド授業を強要させられ、大学の先生や職員もなんとかその対応をしているのを目の当たりにしてるわけで。やればできるじゃん!と思ってる学生も多いはず。

リモート・テレワークなどが導入できる職種や環境があったにも関わらず、導入しなかったり、してもすぐに元に戻したりする組織は、今後若手の人材採用面でかなり苦労するのでは?と思います。選択肢のなさすぎる組織に魅力を感じないでしょうね。

そして企業は、働き方改革というか、より生産性が高い組織づくりに舵切るならこのタイミングは最適なはず。さらに地方企業の方がリモート・テレワーク導入率は低いでしょうし、他を出し抜くなら今がチャンス!!なので、これを機会に動いた企業は、今後の新卒や若手の採用市場でもしっかり戦っていけると思います。



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