日記

令和現象を考える~天皇の退位と即位と改元~

天皇の即位や崩御とは無関係だった元号が一世一元と定められたのは明治から。富国強兵の影響で、多くの文化を欧米から仕入れ真似たことにあるらしい。この2019年4月1日の「令和」発表から、4月30日と5月1日にかけての長い1日は、多くの日本人にとって忘れられない、そして初めての体験をすることになると思う。

日本中が「令和」祭り&即位の祝福ムードへ

4月1日に発表された瞬間こそ「令和ワーイ!」から「西暦でいいやん」そして何も表明しない無関心層までグラデーションだった日本人も、だんだんとカウントダウンが始まるに連れ、日本語で構成されるあらゆるメディアで「令和」を見ない日がなくなっていき、全体としての「空気」に染まっていってるように思います。そして多くの人が「平成」をふりかえり、懐かしみ、SNSなどを通じて発信しています。

「令和」で商品やサービスを売り出す商売が全国的に展開されているのは当たり前、さらには「令和で婚姻届けを受け付けますので、5月1日0時から役所を開けてます!」と発表しだす自治体が出てきたり。世界の中でも元号を使用し続けている唯一の国としてしか味わえない瞬間を、全国民レベルで「感じている」ことでしょう。

さらにTV各局は4月30日を「大晦日」風にあらゆる番組を仕立て、多くの人が「年末」かのような感覚で過ごした1日となったでしょう。それもそのはず、毎年12月31日と1月1日はやってくれど、平成から令和になる「改元」の瞬間はもう二度とやってこないし、何より「事前告知」がされ、悲しみに包まれることなく「令和」を迎えることができる。これを日本人の誰も経験したことがない。

4月30日の夕方には上皇になられる天皇の「退位」が行われ、5月1日には皇太子から天皇となる「即位」が行われる。これをTV・ラジオはじめインターネット通じて観たり聴いたりすることができるという「すべての日本人にその扉が開かれている」ことがどれほどの現象なのでしょうか。

日本の全国民が1つのことに意識を奪われる

過去100年あまりで、日本の全国民がこれほどまでに「意識を奪われる」出来事と言えば。おそらく最近のものだと「東北大震災」、その前は「玉音放送」じゃないでしょうか(もはや自分は生まれていない)。そしてこれらのどちらも、事件・悲しみ・悔しさなど、ネガティブな心理が働くものでした。逆に、ポジティブでお祭り気分でお祝いムードなものに、全国民レベルで「意識が奪われる」出来事って、過去100年で起きているのでしょうか?

生前退位は202年ぶりだそうです。かつ元号が一世一元となったのは明治以降。つまり①改元と②退位と③即位が同時、さらに④天皇が生きている。この4つが同時に起きたことが202年ぶり。つまり、誰も経験したことがない。

そこに時代性もあり、マスメディアやネットを介して誰もがこの「瞬間」を味わうことができるのです。全国民レベルの「メディア」が登場したのだって、ここ150年以内の話、さらに「即効性」はここ最近の話。

つまり、全国民レベルでほぼ同時にこの①~④の「お祭り&お祝い」で共有できる時間を、いまだかつてこの日本という国は経験したことがないのです。この国を今この瞬間をとりまいている空気なのか雰囲気なのかわかりませんが、「気」的なものがあるとしたら、すさまじい「意識の集中」だと言えるのではないでしょうか。

人の意識が集中すると乱れる量子

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ、この事件が起きる少し前から「世界中にある量子の性質を利用した乱数生成器が乱れた」という現象。さらには、電波が一切届かない砂漠の真ん中で数万人規模で開催する祭り「バーニングマン」でも、最後の火を燃やして盛り上がるところでも乱数生成器が乱れるというのを、NHKスペシャルが5年ほど前に放送していました。

つまり「人の意識が量子に影響を与えるらしい」ということがわかったものの、その因果関係がいまだにわからないまま。

ここ福岡でも似たような現象の話を聞いたことがあります。博多駅博多口で「声を大きく張り上げて挨拶してくれる警察官」を見たことがある福岡人は多い。もうすでに異動になり、あの景色は拝めないのですが。その声の大きな警察官が、博多口に立っている時間帯だけ「博多駅構内全体の犯罪発生率が半分になっていた」というのをギンギラ太陽’sの大塚さんから聞いたことがあります。

ソーシャルキャピタルの研究でも、「あいさつ」がある地域とない地域では、その地域住民のストレスや健康度が変わること。さらに2011年の東北大震災の前と後で、岩手県岩沼市の「地域の信頼度」を研究していたハーバード大学の調査結果でも、「地域住民の信頼度が高い地域」に住んでいた人は、そうでない地域に住んでいた人よりもPTSDの発症が抑えられており、不思議なのが「その地域に住んでいるけど、孤独な人でもPTSDの発症が抑えられていた」こと。

どうやら「人の意識の“集中”ないし“交わり”」は、その空間を見えない力で包み込み、何かしらを変えてしまう、ということがこれらの研究から考えられます。

令和現象がもたらす日本への変化は

この日本の有史以来、全国民レベルでお祝いができる退位&即位、そして「令和時代の到来」。これらの現象を「令和現象」と名付けるとするなら、この現象がどんな意味があり、またこれからのこの国と国民にどんな影響をもたらすのか、とてもとても興味があります。

これからの「令和時代」は、平成時代のそれなりのポストにいた大人たちが、あまりにも手を打ってこなかったための「少子化」により、人口はさらに加速して減り、平成時代までの価値観で進めば地方はより衰退し、あまり幸せではない寂しい状態が拡大していくことは必須です。

でも、世界が突き進むテクノロジーの進化と、この国が得意とするあらゆるものを神格化・擬人化し妄想できる力が、いろんな課題を課題たらしめることなく、よりよい未来に向かうことを願いたい。そして、自分もこの現象の中にあって、何かしらを感じながら気を改めて生きていこうと思います。



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