プロデュース・マーケティング

生産性の高め方~人が足りてないんじゃなくて智恵を使おう!~

もう職業病かもしれません。社会に出てから、目にする様々なメディアの広告、見かけた瞬間に「これは誰に向けて、全体としてどんな販促戦略のもとやってるんだ?」とか考えてしまう。予算はどれくらいかけて、クリエイティブはどんな判断のもと発注したんだろう?とか。その裏側にある「人・物・金・情報の動き」に敏感になってしまったので、仕事中とかプライベートとか関係なしに、そんな目線で見てしまう。

 

忙しいのに人が足りてない!は本当か?

ビジネスにおいて“生産性”が大事なことは誰もが知っていますよね。でもこの“生産性”について、ちゃんと向き合って、普段の会社組織や仕事の中で「高めよう」「改善しよう」とする人は、不思議なほど少ないのです。

 

つい先日、とある会社の経営者とランチに行きました。普通にある「定食屋」です、チェーン店ではなく個人店の。日替わりランチが800円と、天神に比較的近いところに立地していて、スーツ着たサラリーマンが9割でしたから、ターゲットはまぁそんな人たちなんだろうなぁ~と。

 

店員さんは調理もホールもやる女性2名体制、お客は11:30くらいからサラリーマンたちが詰めかけ12:00には満席。食べるのがさすが早い男性サラリーマン、12:20ごろには食べ終わった男性スーツグループがお会計を済ませて、店を後にする。でも、2名体制の店員だと調理に追われて「テーブルの片づけ」まで手が回ってない。

 

すると新しいお客グループがお店に入ってくる。そしたら店員さん「ちょっとお待ちいただくことになりますがいいですか?」と対応するが、調理中で動けなさそう。テーブルには食べ終わったものがそのまんま、それを見たお客が「やっぱりいいです」と言って出ていく。おいおい、ランチってただでさえ利益率低いんだから、お客入れなくていいの?と。

 

こんなとき、あなただったらどう思いますか?「人手が足りない」が本当の課題でしょうか?

 

人が足りない!と嘆く前に智恵使ってみよう!

実際にそのお店を経営しているわけでもなく、たった1度しか入っていないお店なので、何かしらの理由があるかもしれません。ただ、今回のケースのように、世の中の多くの仕事は「複数人のチームで何かしらの価値を生み出し、提供する仕事」をしています。その価値を生み出す過程、つまりオペレーションの中に課題を見つけて改善していけば、生産性は上がるはず。

 

今回のケース、安易に「人手が足りてない」って普通思う人が大半でしょう。でもこうしてみたらどうでしょうか?

 

「食べ終わったお膳を、持ってきてテーブルを拭いてくれた方に50円キャッシュバックします」

 

ボトルネックを改善しよう!

平日の飲食店におけるランチどきは、「どれだけ回転率上げるか」がそのまま利益に反映されます。人手を増やすと原価率は一気に上がります。今回の飲食店のケースでは、じゃあどうしたら良いのか?というのを、すべての業務を洗い出して分解し、お客さんの回転率を下げてしまう部分を抽出することが大事です。いわゆるボトルネック!

 

今回のボトルネックは、調理場にある程度固定されてしまうため、食べ終わってお店出て行ったお客のテーブルの「お膳を片付け・テーブルを拭く」という部分が、移動もともない時間もかかってしまう一番のボトルネックです。ここを改善するために、2名いる店員だけでなくお客を使ってしまう、という発想を持てるかどうか?

 

もしかしたら50円キャッシュバックより、予算をかけずにお客が喜ぶインセンティブのアイデアがまだあるかもしれません。男性客が多いので「食後の息がさわやかになるガム1個プレゼント」とかね。

 

ちなみに製造業では、このボトルネックを改善する、というのは日々当たり前に行われている世界で、日本ではトヨタがまさにそれですよね。サービス業でも「オペレーションの中に、ボトルネックを見つけて課題を発見し、改善していく」ことができれば、人手不足は多少やわらぎ、利益率も上げられると思います。

 

そしてなぜか、日本のサービス業は「文系の人たちの仕事の領域」という無意識が働いているのか、このように「オペレーションを分解」という発想をしない人が多いようです。世界中の先進国と比べて、日本の労働生産性が低いのは、もしかしたらこういうところもあるのかもしれませんね。海外では、人の動き・心の動きなども「科学的に」考えるように教育がなっていますからね。この分野は日本ではなぜか文系ですもんね。

 

と、こういうコンサル的な視点があるだけでも仕事になるんですよね。



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