ファシリテーター

チームビルディング・ワークショップ!~成果を出すチームをどうやってつくる?~

チーム・組織を学問する。古来より数多の組織が生まれ、消えていく人類史の無常の中で、実は組織に関する学問は「組織学」という名前ではないことに気づく。Googleで検索してみるとわかるけど、組織学で検索すると“生物の細胞としての組織に関する学問”のことを指すようです。

 

人と人が複数人集まって生まれる組織に関する学問は、どうやら“組織論”というようです。ん?学と論ってどっちがエライの?何が違うの?って思っちゃいますよね。少し調べてみると、どうやら「いくつもの論が束になって体系化されたものが学」のようです。いろんな学者が理論を打ち立て(例えば、経済理論とか物理理論とか)、そのいくつもの理論が束になった総称が学(経済学とか物理学)。

 

そうなると、今回の人と人が複数人集まって構成する組織に関する学問って、いまだ「学」になってないってことですね。人類の文明が誕生したよりはるか前から、組織という言葉や概念にたどりつく前から、それは存在するにも関わらず…。今回はそんな組織、チームに関して「良い結果を出すチームづくり」をするためのワークショップの講師をしました。

 

半年後の成果を目指したチームビルディング

 

今回相談をいただいたのは、福岡県立の公立大学・福岡女子大学。毎年、新入生が入学してきたときに開催されるオリエンテーションが、毎年「前年踏襲」で教職員+数名の大学生?でやっていたようなので、これを「大学生たちのプロジェクト化」して、新入生に一番近い立場の大学生たちの発想・アイデアのもと、教育機会という位置づけも含めて「変えよう!」とどうやらなったらしいです。

 

で、そのチームのメンバーが選出されたばかりのようで、これから動き出すぞってタイミングに、今回のワークショップが企画されました。今回は役員含むモチベーション高い10名弱が対象だったので、オリエン委員会発足の前段階の研修のような位置づけです。講師がなぜ僕なのか?は、おそらくこれまで(ソーシャル分野ばっかりだけど)

 

①いろんなプロジェクトのリーダーやマネジメントをし、メンバーの長所を引き出しより良い成果(アウトプット)を出してきた実績

②育成プログラムのワークショップを組める

③ファシリテーションできる

 

あたりの要素があるから?指名を受けワークショップをつくることに。タイトルも勝手に「史上最高のオリエン委員会にするためにはなにが必要か?」と攻めてます。ただ、いただいた時間はたったの2時間。うん、ちゃんと「理解→仮説→計画→やってみよう!」のところまで落とし込むなら、合計5時間くらい必要なプログラムだなぁ(笑)半日×2日か、丸1日のプログラムぐらいでじゃないと足りない!

 

チームビルディングに大事なことを気づいてもらう

きっとこれまでは、こんな研修があったとしても「リーダーとはこうあるべきだ!」みたいな人が来て、成功例をしゃべって、いわゆる知識提供型で講師がしゃべりまくって終わる、というパターンじゃないかと。ビジネス・企業の研修でもまだまだそんなのたくさんありますよね。

 

例え「給料がもらえる会社員の組織」でも「ボランティア団体の組織」でも「アウトドアやドライブを楽しむサークル」でも一緒だと思っていて、それぞれの組織が目指す「良い結果」を出すために必要な原材料みたいなものって、定番みたいなのがちゃんとあります。多少なりとも複数のチームリーダー・マネジメントの経験があれば、おおよそ掴めるんじゃないかと思ってます。それが他の人にシェアできるくらい言語化・体系化できるかは置いておいて。

 

今回は大学1~2年生の全員女子(女子大だからね)。これから大学の教職員の手も借りながら、半年後の新入生オリエンテーションの日まで、20人ほどいるメンバーの意見・アイデアをまとめて形にし、実行しなければなりません。

 

ここで問題です。今回の講師が孫正義だったら!「こうしたらいいよ」を2時間つかってしゃべり、どうやったらいいか、どんな企画がいいか、どんな内容にするか、事細かに教えてくれる。半年後、オリエンはどうなる?

 

もしかしたらオリエンは、孫正義(なんで孫正義なんだろうは置いておいて)の言う通りにし、成功する確率は上がるかもしれない。でもたぶん、それで終わるよね。オリエン委員会20人が、このプロジェクトによって「どんな学びを得られるか?」の総量はすごく小さくなると思います。自主性も育ちません。きっとオリエン後に、似たようなプロジェクトに参画することになっても「再現性」をほぼ全員があまり持てないままかもしれません。ようするに、教育機会にならないってことですね。

 

少し前に「未来の教室を考える」という教育イベントの中で、千代田区・麹町中学校の工藤校長が言ってた「手をかければかけるほど、生徒は自律できなくなり~」になるということですね。

 

だから大事なのは「良い結果を出すチームに、自分たちでしよう!」と思うこと。そして「良い結果を出すチームには、どんなものがあるか?今からどうしたらいいのか?そんなチームの土台ってなんだろう?」を自分たちで考え、意見交換し、気づいていくこと。この過程を経験すること。

 

そこで今回は、10名弱ほどの女子大生にチームビルディング・ワークショップを体験してもらい、「良い結果を出すチームには何があるか?」を自分たちで導き出し合い、思考を深め、これからに活かせるように「構造化」して捉えられるところまでを2時間に詰め込みました。

 

僕自身、このやり方でやってみるのは初めてだったことや、オリエン委員の大学生たちも「成功・失敗のモデルすらいない初体験のチーム」であることもあり、半年後がどんな結果になるのか?は正直未知数、わかりません。でも、ワークショップの中で数名の中から出てきていた「言葉」に可能性を感じるシーンが何度かありました。大学1~2年生だけど、質問を重ねていくと、非常に深い思考と言語を引き出すこともできることがわかりました。

 

あとは伴走する、和栗先生をはじめとする教職員の皆さんと、大学生との「関係性」が良好のままプロジェクトが進行することを望みます!

(とは言え、今後は全員向けにもワークショップやれないか?的な話も出てきてる?)

 

半年後が楽しみだぜい!(って見れるのかな?)



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