ふりかえりを可視化して深める!グラフィックファシリテーション

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教育の現場だけでなく、ビジネスにおける人材育成や研修、事業やプロジェクトや部署単位で「ふりかえり」という言葉が少しずつ広がってきているように感じます。改めてこの2017年という1年間は、自分の内面にある言語にできないような無意識に問いかけて、出てくる感情や言葉と向き合うことが「新たな自分との出会い」になり、成長を促したり、行動を促したりすることが明確にわかってきました。

 

「ふりかえり」におけるファシリテーターの役割

問いかけ・質問による「ふりかえり」が基本になると思いますが、1対1の場合はコーチングですよね。それが1対大勢になればファシリテーション。結局はコミュニケーションのデザインなので同じことだと思っています。そしてそのファシリテーターの役割は、ふりかえりを行ってもらう対象(社員や参加者)と対面する“その場”だけが役割ではなく、本来は「どのような問いを設定するか」「どのようなツールを使うか」「どのような環境にするか」を事前からつくってデザインしていく必要性がある、と僕は思います。

 

テンジン大学スタッフのふりかえりにグラフィックを導入!?

今回、テンジン大学のボランティアスタッフを経験したのがキッカケで、鹿児島県甑島の地域おこし協力隊になり、(もう任期は終えたものの)そのまま住み続け結婚をした「せきちゃん」が12月のテンジン大学授業の日に福岡に来る!ということになりました。この「せきちゃん」、実は地域おこし協力隊のときに、なんとなく始めた「グラフィック・レコード」で才能が開花されたのか、鹿児島県内のいろんな地域関係のイベントに「グラフィッカー」として呼ばれるようになり、今では九州各県からも声をかけられているという逸材!

 

※グラフィック・レコードとは

議論や対話のプロセスを構造化して、ビジュアルとしてリアルタイムで描きだす手法です。 単なる情報整理や記録だけでなく、場の議論を整理し、フィードバックを与えることで課題解決を促進するファシリテーションの手法としても役立ちます。

グラフィックレコードについて勉強してきました (産業能率大学 橋本ゼミより)

 

この「せきちゃん」のグラフィックが、SNSで見てたのですが、けっこうすごい!これをなんかテンジン大学でも興味持つ人出てきたりしないかなー?まずはスタッフに体験してもらおう!と画策して、せきちゃんに相談し、スタッフの12月授業の反省会のあとに体験会的にやってみました。

 

事前にせきちゃんと打ち合わせする中で、僕から「テンジン大学のボランティアスタッフたちに2017年の1年間をふりかえりつつ、新しい自分と出会い、もっとこうしたい!こんなやり残したことあった!ということに向き合ってもらうような“場”にしたいなー」というテーマから、せきちゃんが出してきたのが、富士通デザインに務めてらっしゃるタムラカイさんという方がつくった「エモグラフィー」というもの。エモーション+グラフィックの略語で、タムラさんがつくった言葉だそうです。

 

参考) タムラカイさんが「これからの日本をつくる100の“働く”をみつけよう」アワードで表彰されたときの記事

“ラクガキ”のワクワク感でつながるチームが、社内外のコミュニケーションをはぐくむ

 

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エモーションとグラフィックを掛け合わせて、100通りの顔がつくれる!おもしろい!

 

いや、おもしろいで終わらせないのが、ふりかえりファシリテーターの僕です。このいくつか顔を作れることを知ってもらった上で、せきちゃんからの提案で下記のふりかえりシートに顔を描いてもらうことにし、かつこのワークシートを使って「さらに対話をして深める」時間を設計しました。

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自分で任意の顔を描かせず(それだと偏ってしまうから)、誰かがテストで描いてみた顔の中から気に入ったりしたのを「もらっていく」ことで、このシートの顔を埋めていってもらいます。そしてその顔にコメントを書いてもらう!ここがミソですね。

 

グラフィックが引き出し、対話で深める!

ワークシートを使って、6つの何かしらの感情表現がされている顔を描いてもらい、それぞれに「2017年テン大と私」というテーマでコメントを考えてもらいました。選んだ顔によって、出てくるコメントが「すでに認知していること」の人もいれば、「なかなか絞り出さないと出て来ない」という人もいます。

 

さぁここからはせきちゃんから僕に進行がバトンタッチされ、いよいよ対話の時間です。とその前に!これらの顔とコメントの中から「意外な顔&コメントが出てきた!という順に番号を振ってもらう」「これ好きだな!というのに★印をつける」を指示して、自分なりに話がしやすいように構造化してもらいます。

 

そしていよいよ「対話」の時間です。

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僕が持ち出したのは「トークフォークダンス」。2年ほど前からコーチング・リーダーシップ研修とかでも導入するようにしてるんですが、今回のこのグラフィックによる自分の内面のふりかえりを行った上で、1人1人がさらにコーチ役として「引き出す」役割を担える全員参加型のワークです。

 

1人1人ペアで向き合ってもらって、話し手・聞き手に役割を決めて、描いた顔やコメントについて発表する。聞き役の人は「質問する・促す」などをする、です。このような対話の時間を設けることで、自分がグラフィックと向き合って書いたコメント(言語化したもの)に、ツッコミというか質問が飛んで来たり、「これとこれ、別のことのように書いてるけど、繋がってますよねー」とか予想外の感想を言われてハッとしたりと、他人がふりかえりに介在することで、内省をさらに深めることができるのです!

 

このトークフォークダンス、BGMはもちろんオクラホマミキサー!楽しくやれます。そんな一連のグラフィックをつかったふりかえりワークショップ、名づけるとしたら?

 

グラフィカル・リフレクション

 

にしようかな?(笑)とは言え、今回は60分しか時間がなかったので、深める対話の時間も少々短め。せきちゃんと僕によるダブルファシリテーターで作ってみたこのプログラム、もう少しいろいろ試してみようと思いました!エモグラフィーを発明したタムラカイさん(まだお会いしたことないけど、せきちゃんがSNSで繋いでくれた)にお礼を言いつつ。

 

最後に、せきちゃんがファシリテーターをバトンタッチしたのちに、この一連の様子をグラフィックレコーディングしたのがこちら!

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こんなグラフィックレコーディングができるように、自分もまだまだ領域広げてがんばろう!って思いました。福岡にはまだまだグラフィックレコーディングができる人材は少ない!でも需要がある!!


岩永真一(福岡テンジン大学・学長)への講師・講演依頼について

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